‘本を見る・探す’ カテゴリーのアーカイブ


71●空への誘い

2012年6月1日 金曜日

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70●イギリスを知る

2012年6月1日 金曜日

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『新装版 日本政党史論』(全7巻)

2012年5月25日 金曜日


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[2012年5月25日公開]

新装版 日本政党史論
新装版 日本政党史論1 明治維新から自由民権へ (東京大学出版会刊)

升味 準之輔

価格●7,480円 (消費税 680円)

ISBN978-4-13-034271-1 C3331

A5判 / 404ページ /

奥付の発行年月●2011年12月


新装版 日本政党史論
新装版 日本政党史論2 明治国家の議会と政党 (東京大学出版会刊)

升味 準之輔

価格●7,480円 (消費税 680円)

ISBN978-4-13-034272-8 C3331

A5判 / 496ページ /

奥付の発行年月●2011年12月


新装版 日本政党史論
新装版 日本政党史論3 大正デモクラシーと大陸政策 (東京大学出版会刊)

升味 準之輔

価格●7,480円 (消費税 680円)

ISBN978-4-13-034273-5 C3331

A5判 / 404ページ /

奥付の発行年月●2011年12月


新装版 日本政党史論
新装版 日本政党史論4 原敬の時代 (東京大学出版会刊)

升味 準之輔

価格●7,480円 (消費税 680円)

ISBN978-4-13-034274-2 C3331

A5判 / 416ページ /

奥付の発行年月●2011年12月


新装版 日本政党史論
新装版 日本政党史論5 西園寺と政党政治 (東京大学出版会刊)

升味 準之輔

価格●7,480円 (消費税 680円)

ISBN978-4-13-034275-9 C3331

A5判 / 528ページ /

奥付の発行年月●2011年12月


新装版 日本政党史論
新装版 日本政党史論6 挙国一致と政党 (東京大学出版会刊)

升味 準之輔

価格●7,480円 (消費税 680円)

ISBN978-4-13-034276-6 C3331

A5判 / 416ページ /

奥付の発行年月●2011年12月


新装版 日本政党史論
新装版 日本政党史論7 近衛新体制 (東京大学出版会刊)

升味 準之輔

価格●7,480円 (消費税 680円)

ISBN978-4-13-034277-3 C3331

A5判 / 482ページ /

奥付の発行年月●2011年12月

 《私が1948年大学を出て政治学の勉強をするようになった・・・それから30余
年はるかなりたぎりたつ八重の汐じお、私は、ゆられゆられてここに漂着した。》
──これは、『日本政党史論』につづいて著した『戦後政治 1945-55』上下、
『現代政治 1955年以後』上下の、後者の「あとがき」の末尾に升味準之輔が記し
た感慨である。刊記は「1985年1月快晴の日」、著者58歳の時。
 鮮明に記憶するのは、手書き原稿では「八重の汐じお」ではなく「八重の汐路
を」となっていて、初校の校正刷の段階で先生が朱を入れられたことである。言
葉としては両方ありえるが、柳田國男の話しに想を得た島崎藤村の『椰子の実』
に由来するが故に「八重の汐じお」を選んだのである。『新装版 日本政党史論』
に寄せた解説で、升味の独自の文体について御厨貴は「升味史論体」と命名した
が、その文体が、どこから言葉の水脈(みお)を曳いているかを推測させる、ひ
とつのエピソードであると思う。
 昨2011年は東京大学出版会設立60周年。その記念として、品切れ期間二十年で
あった『日本政党史論』全7巻を新装復刊した。
 2010年8月13日に逝去された著者からは、どんな形でもいいから読者が読める
ようにしてほしい、と希望を出されていたが、オンデマンド本ではなく本式印刷
・本式製本でいくべき「格式ある本」として復刊したいと位置づけられたがため、
かえってその実現は遅れ、逝去後のこととなった。
 一周忌の直後の8月18日の暑い日に、今は主なき国分寺市のご自宅にうかがい、
奥様から著者の書き込みの入った全7巻の手沢本をお預かりした。著者による朱
の訂正、朱の疑問、鉛筆の疑問、鉛筆での傍線・・・。文献の追加。句読点の位
置の吟味を含め、著者が何度も何度も読み返し、正確さと分かりやすさとに努め
た様子がひしひしと伝わってくる。
 さて、復刊にあたって、著者の遺稿とも言うべき書き込みをどのように扱うか。
著者の教え子の研究者の意見を聞きながら、著者の山のような手書き原稿に挑戦
し、てんこもりのゲラの赤字の判読に苦吟した経験のある私が責任を持ってあた
ることとなった。
 著者の書き込みの背後にある著者の意図を、著者の思いに沿って読み込み、訂
正としての採用不採用を慎重に判断するという作業を行い、最終的に印刷所に渡
したのは3カ月後の11月半ば。作業に取り組んでいたとき、升味さんは夢に現れ、
指示する。升味さんが私に憑依した。
 同じころ、4カ月かけて400字80枚の愛情のこもった解説を書き上げられた御厨
先生にお会いしたら「解説に取り組んでいる最中に私にも升味さんがのりうつっ
てきましたよ」とおっしゃっていた。
 そして、12月15日、『新装版 日本政党史論』全7巻は、八重の汐じお、読者の
海に旅立った。

『海と共にある歴史 ──イエメン海上交流史の研究──』

2012年3月30日 金曜日

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[2012年3月30日公開]

海と共にある歴史 イエメン海上交流史の研究 (中央大学出版部刊)

栗山 保之

価格●4,180円 (消費税 380円)

ISBN978-4-8057-4149-8 C3022

A5判 / 384ページ / 上製

奥付の発行年月●2012年02月

発売日●2012年02月中旬

 アラビア半島の南西端に位置するイエメンは、わが国ではほとんど知られてい
ない地域のひとつです。このイエメンはその西側に横たわる紅海と、南側に広が
るインド洋とに取り囲まれています。このふたつの海洋が連結するイエメンの近
海は今日、石油資源に乏しい日本へ輸送される原油を満載した大型タンカーが頻
繁に往来するところであり、その意味でわが国にとって大変に重要な海域です。
しかしながら現在、この海域では海賊が横行して、わが国に関係する船舶の往還
はその襲撃によって甚大な被害をうけており、その結果としてイエメンの近海は、
世界的にも非常に危険な海域としてみなされています。ところがイエメンはかつ
て、インド洋と紅海のふたつの大洋を通じて、西は北アフリカや地中海北岸、そ
して東は中国や東南アジアなどの諸地域と、国際貿易、国際関係、そして人の移
動と交流の観点において、広域的な連関を有するきわめて国際性豊かな地域でし
た。
 本書は、このような海洋と深い関わりのあるイエメンの歴史について、わが国
で初めて著された本格的な研究書です。本の表紙は、イエメン南東部シフル港で
著者自身が撮影した写真を使用していますが、青い空と海が海賊のイメージとは
ほど遠い印象です。また、あとがきの中でも触れられているように著者が調査の
ために現地の遺跡を訪れた際に、中国産磁器片を夢中で這いつくばって探し回っ
ていると気づかぬ間に人だかりができていて恥ずかしい思いをしたというように
熱心な若手研究者です。ぜひご一読いただければ幸いです。

『脳科学と哲学の出会い ─脳・生命・心─』

2012年3月26日 月曜日

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[2012年3月26日公開]

脳科学と哲学の出会い 脳・生命・心 (玉川大学出版部刊)

中山 剛史 編著

価格●4,400円 (消費税 400円)

ISBN978-4-472-40353-8 C3047

A5判 / 256ページ / 並製

奥付の発行年月●2008年01月

 脳科学は人間の意識や心というものを解明できるだろうか。人間だけが意識を
もつことができるのはなぜか。チンパンジーやイルカには意識がないのか。脳と
心について考え始めると、謎は深まるばかりだ。
 本書は、心とは何か、人間とは何かについて、脳科学と哲学を専門とする研究
者が根源的な問いかけをし、論じたものである。異なるカードをニホンザルに見
せ、その反応から彼らの推論のメカニズムを探った論文や,人間の自由意思や行
動、医療について脳科学から何らかの画期的な知見がもたらされると、世界観や
倫理、法制度を揺るがしかねないと指摘する科学哲学者の論文など13論文が収め
られている。
 巻末には10人の発言者による興味深い座談会が掲載されており、今脳科学で明
らかにしようとしていることや、その研究の過程で、また得られた成果によって
生じる社会的問題について議論している。また、人間の経済行動や倫理的判断を
脳内の活動と対応させて解明を試みる研究・学問についても紹介される。脳科学
の現状と問題についてまず概観してみたいという人は、こちらの討論から読まれ
るといいだろう。
 脳科学の発達は間違いなく人間と社会のあり方を変えていくだろう。21世紀は
「脳科学」の時代だと言われるが、脳科学は、物理学が相対論や量子論の提唱で
大変貌を遂げたときと同様な段階にすでに突入しているのかもしれない。それと
もこれから転機となる発見がなされるのだろうか。その萌芽は、ひょっとすると
本書のどこかに垣間見えているのかもしれない。

『小児科医が語る子育て支援の実際 ──支援者をサポートするために──』

2012年3月23日 金曜日
978-4-924297-70-8に該当する書籍データが登録されていません
 少子高齢化がいわれて久しい。そして高齢化社会へと進んでいます。
 長寿の社会になったことは、歓迎すべきことですが、一方で将来を担う新しい
命の誕生が減少していることは大きな社会問題となっています。
 子どもの減少の要因はいろいろ考えられますが、妊娠・出産・子育ての環境が
十分に整っていないことが一因としてあげられるでしょう。
 本書は、永年子育て支援に関わってきた著者(小児科医)が、体験や調査研究
を通して得たものを子育て中の親に、そしてそれをサポートする方々に向けて書
き下ろしたもので、子育て中(とくに乳幼児期から学童期まで)に起こる病気や
不安、事故の防止、虐待などについて懇切に説明し、対処法などが示されていま
す。
 著者は「スピーキングマイノリティーだけでなく、サイレントマジョリティー
の意見を収集することを怠りなく続けていく」ことが子育て支援の充実につなが
ると強調しています。
 激しく変化する現代社会のなかでは、子育て中の親や子のニーズも変化してい
ます。親の子育て不安を解消するためには、サービスを提供する側にも、それに
対応する技術・方法が求められます。人は迷ったり、悩んだりするのが当たりま
えです。迷うからこそ、悩むからこそ前に進むことができるのです。「完全な人
はいない」のです。親も支援者も……。だからこそ社会で、地域で、支援・協力
し合う体制が必要なのです。
 少子化のなかで、子育ては、親の「頑張り」に頼るだけではなく、親へ、そし
て子へ、支援者の「寄り添ったサポート」ができるかが問われているのです。
 子育て中の方、子育て支援に関わる方々にぜひ一読していただきたい一冊です。

『リンドン・B・ジョンソン大統領と「偉大な社会」計画   ”ニューディール社会福祉体制” の確立と限界』

2012年3月22日 木曜日

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[2012年3月22日公開]

リンドン・B・ジョンソン大統領と「偉大な社会」計画 ”ニューディール社会福祉体制”の確立と限界 (専修大学出版局刊)

末次 俊之

価格●4,180円 (消費税 380円)

ISBN978-4-88125-269-7 C1031

A5判 / 322ページ / 上製

奥付の発行年月●2012年02月

発売日●2012年03月中旬

 リンドン・B・ジョンソン(1908年米国テキサス州生まれ)は1937年、民主党
から出馬して下院議員となり、1948年に上院議員に転出、そして1953年には上院
院内総務に就任した。1961年、J・F・ケネディ大統領の下で副大統領になるも、
ケネディの暗殺により1963年、第36代大統領に昇格した。
 ジョンソン大統領は、内政面では、「偉大な社会」計画を促進してアメリカの
社会福祉を充実させた一方で、他方、外交面では、ベトナム戦争に深く介入して
多くの国民の批判を浴び、この責任をとって1969年退陣に追い込まれた。
 ジョンソン大統領の評価については、ベトナム戦争への介入とエスカレーショ
ンの故に “負の遺産”の方に関心が集まっていたきらいがあるが、ジョンソンが
促進した「偉大な社会」計画を詳細に検討すると、それはアメリカに取り残され
ていた社会問題を解決し、社会変動にも十分対応した”進歩的・改革主義的”側面
を有していたことが明かにされる。実際、ジョンソン大統領は、黒人公民権の回
復、貧困追放、教育への連邦補助、高齢者医療保険などの社会福祉の分野で多大
な業績を挙げたのである。
 本書ではジョンソン大統領が進めた「偉大な社会」計画の分析を通じて、いわ
ゆる「ニューディール社会福祉体制」の確立と限界を論じている。
 現在,我国の抱える社会福祉体制の限界と見直し問題にも共通する、ちょっと
考えさせられる一冊である。

69●AJUP版「学問の入口」フェア

2012年3月1日 木曜日

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68●外国に学び・外国に遊ぶ

2012年3月1日 木曜日

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67●社会と個人

2012年3月1日 木曜日

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