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鴻池幸武文楽批評集成

鴻池幸武文楽批評集成

A5判 472ページ 上製
定価:7,600円+税
ISBN978-4-87259-674-8 C3074
奥付の初版発行年月:2019年02月 / 発売日:2019年03月中旬

内容紹介

昭和10年代に活躍した文楽研究家、鴻池幸武の文楽評を集大成した一冊。「風」を絶対視し豊沢団平を核とした文楽・浄瑠璃義太夫節研究の足跡をたどりつつ、あらためてその現代的意義を検討する。読売新聞関西版などの新資料を含む55篇の文楽評に、初出の自筆書入本など周辺資料を併載。フィリピンで戦死して七十余年、「日本は一人の天才を失った」と盟友武智鉄二に言わせた、夭折の批評家鴻池幸武の全貌を明らかにする。

出版部から一言

今こそ読まれるべき、文楽批評。鴻池幸武の全貌を明らかにした一冊!

昭和10年代に活躍した文楽研究家、鴻池幸武の文楽評を集大成した書。「風」(浄瑠璃の音曲的骨髄であり、人形浄瑠璃文楽を芸術たらしめているもの)を絶対視し豊沢団平を核とした、現在まで高く評価されている文楽・浄瑠璃義太夫節研究の足跡をたどりつつ、あらためてその現代的意義を検討する。読売新聞関西版などの新資料を含む55篇の文楽評に、初出の自筆書入本など周辺資料を併載。フィリピンで戦死して七十余年、「日本は一人の天才を失ったのである」と盟友武智鉄二に言わせた、夭折の批評家鴻池幸武の全貌を明らかにする。

著者プロフィール

多田 英俊(タダ ヒデトシ)

1957年4月15日生まれ。
1980年筑波大学第一学群人文学類卒業。2010年大阪大学大学院文学研究科文化表現論専攻博士後期課程修了。博士(文学)。京都府立高等学校教諭・指導教諭・司書教諭、京都造形芸術大学非常勤講師、京都教育大学非常勤講師、大谷大学非常勤講師。
人形浄瑠璃文楽に関するWebページ「音曲の司」主宰。

主要業績:
•「思想教育の芸術鑑賞に及ぼす影響について―戦前の女学校向け人形浄瑠璃公演を中心に」『演劇学論叢』(大阪大学大学院文学研究科演劇学研究室)第15号、2016年
•「平成二十三年度上半期(一月から六月)の文楽評・附歌舞伎鑑賞教室(関西)」『歌舞伎―研究と批評』第48号、2012年
•「人形浄瑠璃における「序切跡」についての考察―詞章内容および曲節の分析から」『藝能史研究』(藝能史研究会)第189号、2010年

・独立行政法人日本学術振興会科学研究費補助金(奨励研究)採択課題
 「古典芸能における日露戦争三十周年―国民精神の高揚と文化の対外宣揚―」(2016年)
 「思想教育の芸術鑑賞に及ぼす影響について
―戦前の女学校向け人形浄瑠璃公演を中心に―」(2015年)
 「戦前・戦中における人形浄瑠璃文楽の普及とその受容に関する考察」(2011年)
 「鴻池幸武の人形浄瑠璃文楽研究に関する考察」(2010年)
 「明治・大正から昭和前期までの義太夫節における「つ」「づ」音の発声に関する研究」
(2006年)
 「日本固有の伝統芸能である人形浄瑠璃「文楽」の教材化ならびに音曲的研究」
(2005年)

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

口絵 鴻池幸武自筆書入本



第一部 鴻池幸武による「文楽評」の成立背景と特徴分析
  はじめに
  一 鴻池幸武と「文楽」
  二 鴻池幸武「文楽評」の成立経過
     第一期 習練期
     第二期 確立期
     第三期 完成期 
  三 鴻池幸武「文楽評」の特徴分析 
     Ⅰ 芸術としての文楽とその裏付けたる「風」 
     Ⅱ 彦六座賞讃と文楽座批判 
     Ⅲ 理屈以前の音曲性重視 
     Ⅳ 御曹司、研究家そして文学者 
  おわりに 

鴻池幸武文楽関係略年表 
鴻池幸武「文楽評」一覧
     時系列順 
     掲載誌(紙)別 

第二部 鴻池幸武文楽批評集 
  収録に際して 
  昭和一一年
  昭和一四年
  昭和一五年
  昭和一六年
  昭和一七年
  昭和一八年

あとがき


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