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近代大阪の小学校建築史

近代大阪の小学校建築史

A5判 524ページ 上製
定価:7,700円+税
ISBN978-4-87259-579-6 C3052
奥付の初版発行年月:2017年03月 / 発売日:2017年03月上旬

内容紹介

商都大阪の小学校は町単位で経営してきた伝統があり,各時代とも華麗な校舎の建築を実現した.明治期では煉瓦造りの船場校や明治村に移築された堀川校講堂がある.大正昭和戦前期では鉄筋コンクリート造りのもっとも豪華な内容を示した.それらの存在は失われたが,歴史に残す価値がある.成立経緯やスタイルの変遷,意匠の分野の手法や設計者についてもその系譜を叙述し,大阪の小学校校舎を総合的にたどって,小学校建築史の全容の解明を試みている.

著者プロフィール

川島 智生(カワシマ トモオ)

1957年生まれ大阪工業大学建築学科卒業
1998年京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科博士後期課程修了。
神戸女学院大学講師、京都大学研修員を経て、
現在京都華頂大学現代家政学部教授。専門は日本近代建築史。
博士(学術)。
著作『民藝運動と建築』共著、淡交社、2010
『近代奈良の建築家・岩崎平太郎の仕事―武田五一・亀岡末
吉とともに』淡交社、2011
『近代日本のビール醸造史と産業遺産』淡交社。2013
『関西のモダニズム建築』共著、2014
『近代京都における小学校建築』ミネルヴァ書房、2015
『「大阪の学校」草創期を読む』共著、株式会社ブレーンセン
ター、2015
『日本帝国の表徴』えにし書房、2016

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

口絵
序章 大阪の小学校が歩んだ近代
一 研究の目的
二 本書の構成と要旨


第一章 明治期の小学校建築の成立と特徴
一 明治前期の小学校建築の成立と特徴
1 小学校建築の動向
2 建築的な特徴
3 藤村紫郎の関与

二 明治後期の小学校建築の成立と特徴
1 それ以前の校舎の様態
2 明治後期の校舎の出現
3 明治後期の校舎の建築的特徴
4 建設経緯
5 和風意匠の背景

第二章 大正期の民間建築家による小学校建築と学区制との関連
一 大正期の小学校建築の成立と民間建築家との関連
1 民間建築家の登用
2 民間建築家による校舎の建築的特徴
3 民間建築家の特徴

二 代表的な建築家と校舎
1 増田 清
2 橋本 勉
3 国枝 博
4 宗 兵蔵
5 花岡才五郎
6 池田 實
7 熊澤栄太郎
8 阿部美樹志
9 石本喜久治
10 安井武雄
11 横浜 勉
12 永井榮之亟
13 大阪市直営小学校

三 大正期の小学校建築の成立と学区制度との関連
1 鉄筋コンクリート造への改築ラッシュ
2 鉄筋コンクリート造成立の財政的側面
3 建設費と交付金の関係
4 学区制度廃止との関係

第三章 昭和戦前期の大阪市建築課による小学校建築 
一 小学校の建設計画
1 昭和二年までの様相
2 建設計画の内容
3 実施された建設内容

二 大阪市建築課の組織内容

三 建築の特徴
1 標準化の試み
2 設計規格
3 プランの定型化
4 意匠の特徴
5 木造校舎
6 施工者

四 事例
1 済美小学校
2 北田辺小学校

第四章 鉄筋コンクリート造小学校の標準化について
―復興小学校建築の成立と特徴
一 臨時校園建設所の組織
1 関西大風水害と校舎の被災
2 設立
3 技術者構成
4 建設方法

二 復興計画の内容
1 復興計画の概要
2 復興計画の実施

三 設計の標準化
1 標準化への過程
2 標準化の内容
3 標準化の実施
4 実現された校舎

四 意匠面の特徴
1 伊藤正文のスケッチ
2 遮光庇の類型化

五 伊藤正文の衛生工学研究
1 伊藤正文の衛生工学
2 遮光庇の機能

六 臨時校園建設所の設計理念
1 設計理念の背景
2 標準設計への志向
3 日本インターナショナル建築会の理念との関連

七 伊藤正文の学校建築の理念

結章

附録 大阪市行政区別小学校一覧

参考文献
あとがき
索引


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