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 皇帝権力とイタリア都市ローマ帝国の統治構造

北海道大学大学院文学研究科研究叢書25
ローマ帝国の統治構造 皇帝権力とイタリア都市

A5判 226ページ 上製
定価:5,000円+税
ISBN978-4-8329-6797-7 C3022
奥付の初版発行年月:2014年03月 / 発売日:2014年04月下旬

内容紹介

ローマ帝政前期にイタリア諸都市に派遣された都市監督官、地方裁判官、総督といった帝国官僚の実態を、碑文史料・法史料を駆使して包括的に考察。その都市パトロン的機能を明らかにし、従来の「強制国家」論とは異なる視座を提示する。

著者プロフィール

飯坂 晃治(イイサカ コウジ)

1974年 北海道生まれ
1997年 北海道大学文学部史学科卒業
2005年 イタリア政府奨学金留学生としてペルージャ大学教養学部に留学
2007年 北海道大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学,博士(文学)
現在 北海道大学大学院文学研究科専門研究員

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序 論
 第一節 「強制国家」論をめぐる研究史  
 第二節 対象と課題の限定――イタリアの「属州化」  

第一章 帝政前期イタリアにおける官僚機構の形成
 第一節 官僚機構の形成  
  (1) 街道の維持・管理  
  (2) 公共輸送制度(vehiculatio / cursus publicus)の監督  
  (3) 二〇分の一奴隷解放税(vicesima libertatis)および二〇分の一相続税(vicesima hereditatium)の徴収  
  (4) アリメンタ制度の創設と運用  
 第二節 官僚機構の形成と都市自治  

第二章 都市監督官(curator rei publicae)とイタリア都市
 第一節 研究史  
 第二節 都市監督官の任務  
  (1) 公金の管理・運用  
  (2) 都市所有地および公共建築物の管理  
  (3) 穀物輸入のための公金の管理  
 第三節 都市パトロンとしての都市監督官  
 第四節 都市パトロン選任の背景  
  (1) 都市監督官と任地の関係  
  (2) 都市監督官の任務と接触期間  
  (3) 都市監督官の身分と接触期間  
 小  括  

第三章 地方裁判官(iuridicus)とイタリア都市
 第一節 研 究 史  
 第二節 ハドリアヌス帝期のコンスラレス(consulares)と地方裁判官職の創設  
 第三節 地方裁判官の裁判権  
 第四節 地方裁判官の司法以外の活動  
  (1) 都市の穀物供給に関する活動  
  (2) 剣闘士の価格制限の監督  
  (3) アリメンタ制度との関係  
  (4) 都市の組合との関係  
 第五節 地方裁判官の任用上の特徴  
  (1) 地方裁判官の裁判管区  
  (2) 地方裁判官の昇進階梯(cursus honorum)と任務遂行上の特徴  
 小  括  

第四章 三世紀イタリアにおける州制度導入のプロセスについて
 第一節 研 究 史  
 第二節 州制度導入のプロセスに関するP・ポレーナの仮説  
 第三節 P・ポレーナの仮説の再検討  
 小  括  
 州制度確立期までのイタリアの総督(corrector)のリスト  

第五章 総督(corrector)とイタリア都市
 第一節 研 究 史  
 第二節 州制度導入の目的  
  (1) 総督派遣の目的  
  (2) 州設置の目的  
 第三節 州制度導入期の総督・都市関係  
  (1) 元老院議員と総督職  
  (2) 総督と都市①――サビヌスとアクイヌムおよびカシヌムの事例  
  (3) 総督と都市②――ティティアヌスとコムムの事例  
 小  括  

結  語


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