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 歴史のなかのルワンダジェノサイド再考

ジェノサイド再考 歴史のなかのルワンダ

A5判 360ページ 上製
定価:6,300円+税
ISBN978-4-8158-0931-7 C3031
奥付の初版発行年月:2018年11月 / 発売日:2018年11月下旬

内容紹介

1994年の悲劇を導いた力学は、「多数派部族による少数派の虐殺」という標準的な解釈では捉えきれない。脱植民地化から体制の転換を経て内戦へと向かう複雑な過程を、旧宗主国や国連の動向、冷戦などの国際的な文脈に置きなおして丹念にたどり、その深奥から理解を一新する意欲作。

著者プロフィール

鶴田 綾(ツルタ アヤ)

1981年生まれ
2005年 一橋大学法学部卒業
2012年 一橋大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学
2014年 エディンバラ大学アフリカ研究センター博士課程修了
現 在 中京大学国際教養学部講師、Ph.D(アフリカ研究)

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

地 図

序 章 ルワンダの政治とエスニシティを再考する
    1 1994年のジェノサイド
    2 エスニシティと政治をめぐる視角
    3 ルワンダ史の研究方法
    4 本書の構成

  第Ⅰ部 革命・独立前のルワンダ

第1章 植民地化以前のルワンダと植民地支配の影響
     —— 19世紀~20世紀中盤
    はじめに
    1 ニギニャ王国の成立と拡大
    2 ドイツによる植民地支配
    3 ベルギーによる委任統治
    おわりに

第2章 革命前夜の改革 1950年代中盤~59年10月
    はじめに
    1 国際連合の信託統治
    2 政党政治の始まり
    3 立憲君主制の提案とムタラ王の死
    おわりに

  第Ⅱ部 革命・独立とエスニシティ

第3章 万聖節の騒乱とその影響 1959年11~12月
    はじめに
    1 万聖節の騒乱
    2 ベルギーの対応
    3 騒乱の影響
    おわりに

第4章 協調の模索 1960年1~7月
    はじめに
    1 コンゴ独立とベルギーの政策変化
    2 政党間協調と様々な提案
    おわりに

第5章 革命の完成とエスニックな暴力 1960年7月~61年2月
    はじめに
    1 地方選挙とその影響
    2 国連での議論、冷戦とルワンダ
    3 ギタラマのクーデター
    4 頻発する暴力と難民
    おわりに

第6章 そして独立へ 1961年3月~62年7月
    はじめに
    1 ベルギーの政権交代と国際的地位の回復
    2 国政選挙と王政廃止
    3 独立の達成
    4 暴力の拡大とさらなる難民の発生
    おわりに

  第Ⅲ部 革命・独立後のルワンダ

第7章 フトゥ共和制期のルワンダ 1962~90年
    はじめに
    1 カイバンダ時代のルワンダ —— 政党政治の終わりとフトゥ内対立
    2 カイバンダ時代の難民問題と国際関係
    3 ハビャリマナ時代のルワンダ —— 一党体制の継続と国際援助
    4 ルワンダ国内の生活・地方の様子
    おわりに

第8章 内戦からジェノサイドへ 1990~94年
    はじめに
    1 内戦の開始と複数政党制の導入
    2 和平協定の締結と急進派の台頭
    3 ジェノサイドの特徴
    4 ジェノサイドの展開と内戦の終結
    おわりに

  第Ⅳ部 ジェノサイド後のルワンダ

第9章 新しいルワンダの建設とエスニックな対立の克服をめざして 1994~2017年
    はじめに
    1 新しいルワンダとルワンダ人
    2 経済成長とその問題
    3 民主主義と独裁のはざまで
    4 ルワンダと国際社会
    5 正義の追求と和解の可能性
    おわりに

第10章 過去をめぐる対立
     —— 歴史認識の変遷と記憶の多様性
    はじめに
    1 トゥチ中心の歴史認識
    2 フトゥ中心の歴史認識
    3 ジェノサイド後のルワンダにおける歴史問題
    4 ジェノサイド後の「正史」と様々な記憶
    おわりに

終 章 歴史から学ぶ
    はじめに
    1 ルワンダの政治とエスニシティを振り返る
    2 ルワンダ史の教訓と今後の課題
    おわりに

 参考文献
 あとがき
 図表一覧
 索 引


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