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 南アジアとヨーロッパにおける知の循環と構築近代科学のリロケーション

近代科学のリロケーション 南アジアとヨーロッパにおける知の循環と構築

A5判 316ページ 上製
定価:5,400円+税
ISBN978-4-8158-0841-9 C3022
奥付の初版発行年月:2016年07月 / 発売日:2016年07月下旬

内容紹介

西洋中心でもなく、地域主義でもなく ——。科学的な 「知」 はどこで、いかにして生まれたのか。植物学や地理学から、法、教育の分野まで、近代的な学知の形成において植民地のアクターが果たした役割に注目し、帝国のネットワークにおける移動・循環の中で科学が共同的に構築される現場を描き出す画期的な書。


目次

序 章

第1章 外科医、行者 (ファキール)、商人、そして職人
       —— 近世南アジアにおけるランプルールの 『オリシャの庭園』 の制作
     はじめに
     パリの文書館の忘れられた古写本から……
     ……17世紀のインド東部まで
     『オリシャの庭園』 の起源
     『オリシャの庭園』 の制作
     『オリシャの庭園』 と 『マラバール植物誌』
     ランプルールの 『庭園』 がパリに到達して……
     ……王立植物園において匿名のものになる
     ま と め

第2章 循環と近代的地図作成法の出現
       —— イギリスと初期植民地インド、1764~1820年
     はじめに
     近世イギリス・インドの地理学的実践
     インドとイギリスにおける大規模測量の出現
     「客観的な」 地理的表象としての地図の出現
     ま と め

第3章 洗練性 (シビリティ) の再創造、信用の構築
       —— ウィリアム・ジョーンズ、インド人仲介者、そして18世紀後半のベンガルに
          おける信頼度の高い法知識の創出
     カルカッタ判事のとある一日
     知識の生産における信用と洗練性
     科学と東インド会社
     オリエンタリストの誕生
     インドのジョーンズ
     ジョーンズの遺産再考

第4章 19世紀初頭におけるイギリスの東洋学 (オリエンタリズム)、もしくは
     グローバリズム対普遍主義 (ユニバーサリズム)
     はじめに
     イギリスとフランス革命
     19世紀転換期におけるインド、イギリス、フランス
     フランスに対抗するためのカレッジ
     イギリスの組織としてのカレッジ

第5章 普及論を打破する
       —— 19世紀初期ベンガルにおける近代科学教育の制度化
     近代科学教育のためのカレッジ
     近代科学とボッドロロクの自己成型
     19世紀初期にイギリス人に混じって学問をするということ
     先住者による科学表象 —— 2つの例
     ま と め

第6章 旅人が機器になるとき
       —— 英領期の南アジア人による19世紀の中央アジア探検
     カシュミール、1863年
     東トルキスタン、1863~64年
     チベット、1864~66年
     高地アジア、1868~82年
     チベット、1904年
     機器、旅、そして科学

終 章 リロケーション

謝 辞

訳者あとがき


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