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 ――経済学方法論と現代科学論ルールなき省察

ルールなき省察 ――経済学方法論と現代科学論

A5判 540ページ 上製
定価:6,000円+税
ISBN978-4-7664-2508-6 C3033
奥付の初版発行年月:2018年03月 / 発売日:2018年03月下旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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内容紹介

▼経済学の歴史、方法論、哲学の21世紀のスタンダード

長年論争の続いた経済学方法論の領域を、科学哲学・科学論の影響を中心に、広範にサーヴェイした世界的標準テキスト

経済学方法論はたんに生きているだけではなく、活発に生きているのである.現代の科学論の展開は,経済学および知識としての経済学に対する新しい考え方を可能にするだけでなく,経済学の概念がより一般的に科学知識を理解する手助けとなることをも可能にする.〔古い〕経済学方法論は死んだが,〔新しい〕経済学方法論は末永く生きつづけるのである。(「序論」より)

著者プロフィール

D・ウェイド・ハンズ(D. Wade Hands)

1951年生まれ。1981年インディアナ大学でPh.D(経済学)を取得.現在,シアトル近郊のピュージット・サウンド大学経済学教授であり,経済学方法論の専門雑誌『ジャーナル・オブ・エコノミック・メソドロジー(Journal of Economic Methodology)』の共同編集長も務めている.編著書に,Reflexivity and Economics: George Soros’s Theory of Reflexivity and Methodology of Economic Science,(edited with John B. Davis, London: Routledge, 2017)などがある.

高見 典和(タカミ ノリカズ)

首都大学東京経済経営学部准教授.大阪大学大学院経済学研究科博士後期課程修了.博士(経済学).論文に「連載:経済学説史」『経済セミナー』2017年6・7月号~2018年2・3月号(日本評論社)などがある.訳書にアーサー・C・ピグー『知識と実践の厚生経済学』(ミネルヴァ書房)がある.

原谷 直樹(ハラヤ ナオキ)

群馬県立女子大学国際コミュニケーション学部准教授.東京大学大学院総合文化研究科博士課程満期退学.論文に「ハイエクの社会科学方法論」(桂木隆夫編『ハイエクを読む』ナカニシヤ出版,所収)などがある.共訳書にアリオ・クラマー『経済学は会話である:科学哲学・レトリック・ポストモダン』(日本経済評論社)がある.

若田部 昌澄(ワカタベ マサズミ)

早稲田大学政治経済学術院教授.早稲田大学大学院経済学研究科,トロント大学経済学大学院博士課程満期退学.著書に『経済学者たちの闘い』(東洋経済新報社)『危機の経済政策』(日本評論社)などがある.監訳書にマーク・ブライス『「緊縮」という病』(NTT出版)などがある.

上記内容は本書刊行時のものです。

【著者】
D・ウェイド・ハンズ(D. Wade Hands)
1951年生まれ。1981年インディアナ大学でPh.D(経済学)を取得.現在,シアトル近郊のピュージット・サウンド大学経済学教授であり,経済学方法論の専門雑誌『ジャーナル・オブ・エコノミック・メソドロジー(Journal of Economic Methodology)』の共同編集長も務めている.

【監訳者】
高見典和(たかみ のりかず)[1,5,6章および7章2,4節担当]
首都大学東京経済経営学部准教授.

原谷直樹(はらや なおき)[7章3節,9章担当]
群馬県立女子大学国際コミュニケーション学部准教授.

若田部昌澄(わかたべ まさずみ)
早稲田大学政治経済学術院教授.

【訳者】
金子創(かねこ そう)[2章担当]
大分大学経済学部社会イノベーション学科准教授.慶應義塾大学経済学研究科博士課程単位取得退学.論文に「カンティロンとチュルゴ――古典派的利潤論の形成における企業者概念の意義――」(『経済学史研究』56巻1号,2014年)などがある.

桑田学(くわた まなぶ)[3章担当]
福山市立大学都市経営学部准教授.東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了.博士(学術).著書に『経済的思考の転回:世紀転換期の統治と科学をめぐる知の系譜』(以文社)などがある.共訳書にカール・ミッチャム『科学・技術・倫理百科事典』(丸善出版)などがある.

長津十(ながつ みちる)[4章担当]
ヘルシンキ大学政治経済学部フィンランドアカデミーフェロー.エクセター大学大学院修了.PhD(哲学).論文に 'Social nudges: their mechanisms and justification', Review of Philosophy and Psychology 6:481-494(Springer, 2015),'History of Behavioral Economics, In: James D. Wright(editor-in-chief),International Encyclopedia of the Social & Behavioral Sciences, 2nd edition, Vol 2. Oxford: Elsevier. pp.443-449. などがある.

長雄 幸一(ながお こういち)[7章1節担当]
大東文化大学経済学部社会経済学科非常勤講師.一橋大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学.論文博士(経済学).論文に「ミーゼスの市場プロセス論:制度比較論の再考」(一橋大学大学院経済学研究科,2017年)がある.

太子堂正称(たいしどう まさのり)[8章担当]
東洋大学経済学部准教授.京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了.博士(経済学).論文に「ハイエクと現代共和主義論」(坂本達哉・長尾伸一編『徳・商業・文明社会』(京都大学学術出版会,所収)などがある.共訳書にF・A・ハイエク『思想史論集』(春秋社)などがある.

目次

日本語版序文
序文

第1章 序論
 1.1 経済学方法論
 1.2 現代の科学論
 1.3 主題を変更する
 1.4 読者への案内

第2章 経済学の方法論的伝統
 2.1 経済学方法論のミル的伝統
 2.2 他の実証主義的見解

第3章 科学哲学における「定説」の崩壊
 3.1 科学哲学における「定説」
 3.2 「定説」への攻撃
 3.3 第一戦目の応答
 3.4 自然主義的転回への舞台設定

第4章 自然主義的転回
 4.1 認識論を自然化する
 4.2 心理学と,知識に対する認知的アプローチ
 4.3 ダーウィンからの励まし:進化論的認識論
 4.4 消去的唯物論と心の哲学

第5章 社会学的転回
 5.1 社会と科学知識
 5.2 科学知識の社会学
 5.3 自然,社会,SSK,経済学

第6章 プラグマティズム,対話,立場
 6.1 プラグマティズム的転回
 6.2 ネオ・プラグマティズムと対話的転回
 6.3 フェミニズム認識論と経済学

第7章 経済学方法論の近年の発展
 7.1 ポパーの伝統
 7.2 ミルの伝統
 7.3 実在論のテーマ
 7.4 認知的および意味論的テーマ

第8章 経済学的転回
 8.1 現代科学論における経済学的転回
 8.2 科学の経済学
 8.3 科学知識の経済学(ESK)
 8.4 経済学的転回に関する結論

第9章 結論
 9.1 新しい経済学方法論から得られる教訓
 9.2 関連するいくつかの懸念

原注
参考文献
解説
あとがき
人名索引・事項索引


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