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 ―― ホロコーストの歴史と警告ブラックアース(下)

ブラックアース(下) ―― ホロコーストの歴史と警告

四六判 308ページ 上製
定価:3,000円+税
ISBN978-4-7664-2351-8 C0022
奥付の初版発行年月:2016年07月 / 発売日:2016年07月中旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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在庫あり

内容紹介

▼ホロコーストの胎動を聴け

ホロコーストはなぜ起きたのか ――。
ホロコーストはドイツだけで起きたのか?
実はホロコーストは、その多くが戦前のドイツの国境線の外で起きたことだった。
ホロコーストは強制収容所のみで起きたのか? 
ユダヤ人は、現実には死の穴の縁で殺害されたのが半数にのぼり、
収容所ではなく、特別なガス殺の設備で殺害された。
加害者はすべてナチスだったのか?
殺害に携わったドイツ人の多くはナチスではなかったし、
そもそも殺害した者のほぼ半分はドイツ人でさえなかった ――。

ヒトラーとスターリンの狭間で、完膚なきまでに国家機構が破壊され、
無法地帯に陥ったその地で、一体何が起こったのか。
極限状況における悪(イーブル)を問い直し、未来の大虐殺に警鐘を鳴らす世界的ベストセラー。

著者プロフィール

ティモシー・スナイダー(Timothy Snyder)

イェール大学教授(中東欧史、ホロコースト史)。1969年生まれ。1997年、オクスフォード大学Ph.D.
ハンナ・アーレント賞(2013年)をはじめ豊富な受賞歴を誇っている。東欧をめぐる時事的問題について有力紙誌への寄稿も多い。21世紀に入ってからの主な著作として、The Red Prince: The Secret Lives of A Habsburg Archduke, 2008(『赤い大公 ―― ハプスブルク家と東欧の20世紀』、慶應義塾大学出版会、2014年); Bloodlands : Europe Between Hitler and Stalin, a History of Nazi and Soviet Mass Killing on the Lands between Berlin and Moscow, 2010『ブラッドランド ―― ヒトラーとスターリン 大虐殺の真実』、(筑摩書房、2015年); Sketches from a Secret War: A Polish Artist’s Mission to Liberate Soviet Ukraine, 2005.; The Reconstruction of Nations: Poland, Ukraine, Lithuania, Belarus, 1569-1999, 2003 などが挙げられる。邦訳されたものとしては他に、Tony Judt with Timothy Snyder, Thinking the Twentieth Century, 2012(トニー・ジャット『20世紀を考える』(聞き手ティモシー・スナイダー、みすず書房、2015年)がある。

池田 年穂 (イケダ トシホ)

慶應義塾大学名誉教授。歴史家、翻訳家。1950年生まれ。ティモシー・スナイダー『赤い大公 ―― ハプスブルク家と東欧の20世紀』、マーク・マゾワー『国連と帝国 ―― 世界秩序をめぐる攻防の20世紀』、ジョーン・ディディオン『悲しみにある者』(いずれも慶應義塾大学出版会、2014年、2015年、2011年)、エミー・E・ワーナー『ユダヤ人を救え! ―― デンマークからスウェーデンへ』(水声社、2010年)など多数の訳書がある。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

第8章 アウシュヴィッツの逆説

第9章 主権と生存

第10章 グレイな救済者

第11章 天と地とのパルチザン

第12章 正義の少数者

終 章 私たちの世界


 謝辞
 用法についての覚え書き
 訳者あとがき
 参考文献
 原註
 公文書館
 索引


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