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 行動的意思決定入門心理学が描くリスクの世界 第3版

心理学が描くリスクの世界 第3版 行動的意思決定入門

A5判 296ページ 並製
定価:2,400円+税
ISBN978-4-7664-2334-1 C3011
奥付の初版発行年月:2018年01月 / 発売日:2018年01月下旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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在庫あり

内容紹介

意思決定研究の基礎はこれで学べる!
行動経済学を生み、医療や科学技術のリスコミにも欠かせないリスクと意思決定の基礎知識が満載!
好評入門書の第3版!

▼学界で好評を得た「行動的意思決定」の入門書を10年ぶりに改版!

「意思決定とリスク」に関わる概念・理論についての心理学的知見の蓄積と最新の動向をいち早く紹介した入門書の第3版。行動経済学やリスクコミュニケーションが注目される今、「経済からのアプローチ」をはじめ、「知覚からのアプローチ」「感情・直観からのアプローチ」といった章を新たに立て、構成を大幅に刷新。心理学の知識がなくても読みやすく、幅広い読者におすすめできる1冊。教科書にも最適。

著者プロフィール

広田 すみれ(ヒロタ スミレ)

1984年慶應義塾大学文学部卒。1993年慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(社会学)。現在、東京都市大学メディア情報学部教授。専攻は、社会心理学、意思決定論。
主要業績に、「事故・災害生起確率の集団・時間表現によるリスク認知の違い」(社会心理学研究,2015,30)、『読む統計学 使う統計学』[第2版]慶應義塾大学出版会(2013)、共訳『確率の出現』慶應義塾大学出版会(2013)、共著『リスクの社会心理学』有斐閣(2012)、共著『地震リスク評価とリスクコミュニケーション』日本建築学会(2011)、共著『朝倉心理学講座 意思決定と経済の心理学』朝倉書店(2009)など。

増田 真也(マスダ シンヤ)

1990年慶應義塾大学文学部卒。1995年慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(心理学)。現在、慶應義塾大学看護医療学部准教授。専攻は、社会心理学、健康心理学。
主要業績に、共著「Respondents with low motivation tend to choose middle category: Survey questions on happiness in Japan」(Behaiviormetrica, 2017, 44 )、共著「回答指示の非遵守と反応バイアスの関連」(心理学研究, 2016,87 )、共著「調査の回答における中間選択―原因、影響とその対策―」(心理学評論,2014,57 )など。

坂上 貴之(サカガミ タカユキ)

1976年慶應義塾大学文学部卒。1984年慶應義塾大学大学院社会学研究科心理学専攻後期博士課程単位取得退学。文学博士。現在、慶應義塾大学文学部教授。専攻は、実験心理学(学習心理学・行動分析学)。
主要業績に、共著『ゲームの面白さとは何だろうか』慶應義塾大学三田哲学会(2017)、共著『セルフ・コントロールの心理学―自己制御の基礎と教育・医療・矯正への応用―』北大路書房(2017)、共著『パフォーマンスがわかる12の理論』金剛出版(2017)、共著『食行動の科学―「食べる」を読み解く―』朝倉書店(2017)、共著『誠信心理学事典(新版)』誠信書房(2014)、共編『行動生物学辞典』東京化学同人(2013)など。

上記内容は本書刊行時のものです。

〈執筆者紹介〉→ は執筆箇所(BOXは目次参照)

広田すみれ(ひろた すみれ)→ 第Ⅰ章,第Ⅱ章,第Ⅵ章(増田担当部分を除く)
1984年慶應義塾大学文学部卒。1993年慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(社会学)。現在、東京都市大学メディア情報学部教授。専攻は、社会心理学、意思決定論。

増田真也(ますだ しんや)→ 第Ⅲ章,Ⅰ―7,Ⅳ―1~2
1990年慶應義塾大学文学部卒。1995年慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(心理学)。現在、慶應義塾大学看護医療学部准教授。専攻は、社会心理学、健康心理学。

坂上貴之(さかがみ たかゆき)→ Ⅱ―3,Ⅴ―2
1976年慶應義塾大学文学部卒。1984年慶應義塾大学大学院社会学研究科心理学専攻後期博士課程単位取得退学。文学博士。現在、慶應義塾大学文学部教授。専攻は、実験心理学(学習心理学・行動分析学)。

森 久美子(もり くみこ)→ Ⅳ―3
1989年大阪大学人間科学部卒。1996年名古屋大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(教育心理学)。現在、関西学院大学社会学部教授。専攻は社会心理学。
主要業績に、共著『認知心理学ハンドブック』有斐閣(2013)、共著『朝倉心理学講座 意思決定と経済の心理学』朝倉書店(2009)、『社会的交換における協力生起過程』風間書房(2006)など。

山田 歩(やまだ あゆみ)→ Ⅳ―4~5,Ⅳ―7
2000年早稲田大学教育学部卒業。2002年大阪大学大学院人間科学研究科博士前期課程修了。2004年学習院大学大学院人文科学研究科心理学専攻博士後期課程退学。博士(心理学)。現在、滋賀県立大学人間文化学部助教。専攻は、社会心理学、行動経済学。
主要業績に、「Appreciating art verbally: Verbalization can make a work of art be both undeservedly loved and unjustly maligned」(Journal of Experimental Social Psychology, 2009, 45 )など。平成23年度日本心理学会優秀論文賞、第7回行動経済学会奨励賞、第31回全日本DM大賞金賞グランプリなど受賞。

井垣竹晴(いがき たけはる)→ Ⅳ―6,第Ⅶ章(坂本担当部分を除く)
1996年慶應義塾大学文学部卒。2002年慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(心理学)。現在、流通経済大学流通情報学部教授、慶應義塾大学法学部非常勤講師。専攻は、実験心理学。
主要業績に、「シングルケースデザインの現状と展望」(行動分析学研究,2015,29 )、共著「Resistance to change in goldfish」(Behavioural Processes, 2004,66 )、共著「変化抵抗をめぐる諸研究」(心理学評論,2003,46 )など。

石井 拓(いしい たく)→ 第Ⅴ章(坂上担当部分を除く)
1998年慶應義塾大学文学部卒。2003年慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(心理学)。現在、和歌山県立医科大学医学部教養・医学教育大講座准教授。専攻は、実験心理学。
主要業績に、「動物のインターバル計時の理論と論点Ⅰ―静的特徴を中心として―」(心理学評論,2008,51 )、共著「Reinforcement omission in concurrent fixed- interval and random interval schedules」(Behavioural Processes, 2007, 74 )など。

坂本正裕(さかもと まさひろ)→ Ⅶ―6
1973年早稲田大学文学部卒。1979年早稲田大学大学院文学研究科心理学博士課程単位取得退学。医学博士。現在、東邦大学医学部統合生理学客員講師。専攻は、神経科学、コミュニケーション学。
主要業績に、共訳『アイゼンク教授の心理学ハンドブック』ナカニシヤ出版(2008)、共著『現代プレゼンテーション正攻法』ナカニシヤ出版(2004)、共著『コミュニケーション回避研究の歴史と現状』(心理学研究,1998,68 )、共著「Functional properties of monkey caudate neurons」(Journal of Neurophysiology, 1989, 61 )など。

三田地真実(みたち まみ)→ BOX18
2002年米国オレゴン大学教育学部博士課程修了。Ph.D(教育学)。言語聴覚士。 現在、星槎大学大学院教育実践研究科教授。専攻は、ファシリテーション論、応用行動分析学。
主要業績に、監訳『問題行動解決支援ハンドブック』金剛出版(2017)、編著『ファシリテーションで大学が変わる!』ナカニシヤ出版(2016)、『ファシリテーター行動指南書』ナカニシヤ出版(2013)、共著『子育てに活かすABAハンドブック―応用行動分析学の基礎からサポート・ネットワークづくりまで―』日本文化科学社(2009)など。

目次

はじめに
改訂版によせて
第3版刊行にあたって


第Ⅰ章 意思決定、不確実性と心理学
 Ⅰ―1 意思決定とは
 Ⅰ―2 ギャンブルと不確実性
 Ⅰ―3 事故・災害、環境問題のリスク
 Ⅰ―4 医療意思決定、その他領域での展開
 Ⅰ―5 集団での行動、意思決定と生産性
 Ⅰ―6 リスクと不確実性、曖昧性
 Ⅰ―7 曖昧さは嫌われる?
 
第Ⅱ章 認知からのアプローチ
 Ⅱ―1 不確実性下での意思決定と期待効用
 Ⅱ―2 経済学における意思決定(1)効用逓減と期待効用理論
 Ⅱ―3 経済学における意思決定(2)期待効用理論の侵犯
 Ⅱ―4 代表性ヒューリスティック(1)
 Ⅱ―5 代表性ヒューリスティック(2)基準比率の無視
 Ⅱ―6 利用可能性ヒューリスティック
 Ⅱ―7 係留と調整ヒューリスティック
 Ⅱ―8 感情ヒューリスティック、適応的ヒューリスティック
 Ⅱ―9 枠組み効果
 Ⅱ―10 プロスペクト理論
 Ⅱ―11 意思決定の二重過程モデル
 Ⅱ―12 ヒューリスティックス&バイアス研究への批判
 Ⅱ―13 その他の認知的意思決定理論
 
第Ⅲ章 知覚からのアプローチ
 Ⅲ―1 ランダムネスの知覚と生成
 Ⅲ―2 共変関係の知覚
 Ⅲ―3 錯誤相関
 Ⅲ―4 原因帰属理論
 Ⅲ―5 制御幻想
 Ⅲ―6 抑うつのリアリズム
 Ⅲ―7 自信過剰

第Ⅳ章 感情・直観からのアプローチ
 Ⅳ―1 感情が判断や意思決定に与える影響
 Ⅳ―2 ストレスと意思決定
 Ⅳ―3 決定後の心理:認知的不協和の低減
 Ⅳ―4 単純接触効果
 Ⅳ―5 選択と理由
 Ⅳ―6 後悔
 Ⅳ―7 予測と経験
 
第Ⅴ章 行動からのアプローチ
 Ⅴ―1 動物の選択行動
 Ⅴ―2 迷信行動とギャンブル行動
 Ⅴ―3 動物行動研究から見た遅延割引
 Ⅴ―4 自己制御(セルフコントロール)と衝動性
 Ⅴ―5 ヒトの価値割引研究への展開
 Ⅴ―6 選択行動研究とマッチングの法則
 Ⅴ―7 行動生態学

第Ⅵ章 社会からのアプローチ
 Ⅵ―1 集団の影響
 Ⅵ―2 集団の問題解決
 Ⅵ―3 集団の意思決定と合議(1)
 Ⅵ―4 集団の意思決定と合議(2)
 Ⅵ―5 集団の意思決定と合議(3)集合知
 Ⅵ―6 リスク心理研究(1)
 Ⅵ―7 リスク心理研究(2)リスクコミュニケーション
 Ⅵ―8 科学情報のコミュニケーション
 Ⅵ―9 リスクリテラシー
 
第Ⅶ章 経済からのアプローチ
 Ⅶ―1 行動経済学(1)需要供給分析
 Ⅶ―2 行動経済学(2)無差別曲線分析
 Ⅶ―3 心の会計とサンクコスト効果
 Ⅶ―4 保有効果と現状維持バイアス
 Ⅶ―5 行動ファイナンス
 Ⅶ―6 神経経済学


引用文献一覧
索 引


BOX 目次 ( )内は執筆者

1 Blue seven 現象(坂上)
2 選択肢は多いほどよいか?(山田)
3 平均への回帰(増田)
4 様々な合理性の見解(広田)
5 マーフィーの法則を科学する(増田)
6 好物は後で? 上昇選好(井垣)
7 終わり良ければすべてよし? ピーク・エンドの法則(井垣)
8 競合分割効果(広田)
9 時間と意思決定(広田)
10 飛行爆弾は狙って打ち込まれたか?(増田)
11 読みやすい名前は好かれる?(森)
12 最高を求めると不幸になる?(森)
13 誠意のコスト(森)
14 自己制御の技術(坂上)
15 動物も不公平を嫌う?(石井)
16 ただ乗り問題と共有地の悲劇 社会的ジレンマ(広田)
17 1円はどこへ消えた?(広田)
18 「直観」が全てを知っている?! 現実場面での意思決定(三田地)
19 デフォルト(山田)
20 貨幣錯覚(井垣)
21 ソマティックマーカー仮説(石井)


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