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 ―株式・債券・外国為替ファイナンスの基礎理論

ファイナンスの基礎理論 ―株式・債券・外国為替

A5判 624ページ 並製
定価:6,800円+税
ISBN978-4-7664-2065-4 C3033
奥付の初版発行年月:2013年10月 / 発売日:2013年10月上旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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内容紹介

▼ファイナンスに関するこれまでの研究成果を正しく理解し、次のステップに進むための道標となるテキスト
米英の豊富な実証研究を紹介し、それらに基づく「株式」「債券」「外国為替」の運用に必要な基礎理論と実証分析を分かりやすく解説する。

▼本書の特色として、以下の3点が挙げられる。
第1に,理論のみに偏ることなく,実務での理論の適用を強く意識した理論と実証のバランスの取れた内容になっている。
第2に,株式,債券,外国為替という主要分野をすべて対象として理論と実証研究を紹介しており,取り上げている対象の範囲が広い。
第3に,アメリカのみの理論と実証に偏ることなく,著者自身の成果を含めた欧州(特に英国)の研究者による実証研究の成果も数多く紹介されている。

▼本書は、イギリスで教科書として大変評価の高い、Keith Cuthbertson, Dirk Nitzsche, Quantitative Financial Economics: Stocks, Bonds and Foreign Exchange 2nd edition, John Wiley & Sons, 2004の抄訳である。原書は全体で29章700ページを超える大著であるため、重要度が相対的に低いと判断した多期間モデルに関する章を中心に10の章を除外するとともに、章の一部を省略し、19章の翻訳書とした。

著者プロフィール

キース・カットバートソン(Keith Cuthbertson)

シティ大学ロンドンのキャス (Cass) ビジネススクールのファイナンス研究科教授。
サセックス大学で物理学と数学,マンチェスター大学で経済学を修める。英国財務省,イングランド銀行,英国立経済社会研究所,インペリアル・カレッジ・ロンドンとニューキャッスル大学のビジネススクールでの勤務を経て,現職。これまで米連邦準備理事会 (FRB) やベルリン自由大学の客員も務めるほか,数々の金融機関や政府機関で応用ファイナンス関連のコンサルティングや指導を行っている。
ニッチェとの共著書に, Investments (2nd edition,John Wiley & Sons 2009), Financial Engineering: Derivatives and Risk Management (John Wiley & Sons 2001) がある。

ダーク・ニッチェ(Dirk Nitzsche)

シティ大学ロンドンのキャス (Cass) ビジネススクールのファイナンス研究科准教授。
ニューキャッスル大学で学士課程と博士課程を修める。1994年から1997年までニューキャッスル大学経済学部,1997年にシティ大学ビジネススクール,1998年よりインペリアル・カレッジ・ロンドンのビジネススクールにそれぞれ勤務し,2004年10月より現職。
研究分野は金融市場の資産評価や効率性など幅広く,近年ではユニット型投資信託やヘッジファンドのパフォーマンスの分析も手掛けている。
カットバートソンとの共著書に, Investments (2nd edition,John Wiley & Sons 2009), Financial Engineering: Derivatives and Risk Management (John Wiley & Sons 2001) がある。また、査読付学術誌で数々の論文を発表している。

吉野 直行(ヨシノ ナオユキ)

慶應義塾大学経済学部教授,金融審議会会長,金融庁金融研究センター長,放送大学客員教授,政策研究大学院大学客員教授。
1950年東京都生まれ。1973年東北大学経済学部卒業。1979年ジョンズホプキンス大学大学院卒業。経済学博士 (Ph.D)。
ニューヨーク州立大学助教授,パリ政治学院訪問教授,スウェーデン・ヨーテボリ大学名誉博士,オーストラリア・ニューサウスウェールズ大学訪問教授,関税・外国為替審議会会長,財政投融資分科会部会長などを歴任。
編著書に, Postal Savings and Fiscal Investment in Japan (Oxford University Press 2003), Small Savings Mobilization and Asian Economic Development (M.E.Sharpe 2004), 『社会と銀行』 (放送大学教育振興会 2010), 『これから日本経済の真実を語ろう』 (東京書籍 2012), 『金融経済 実際と理論』 (共著、慶應義塾大学出版会 2013) 等がある。

菅原 周一(スガワラ シュウイチ)

みずほ年金研究所 研究理事。早稲田大学,慶應義塾大学非常勤講師。
1980年東京工業大学卒業。経済学博士(上智大学)。
著書に 『資産運用の理論と実践』 (朝倉出版 2007), 『日本株式市場のリスクプレミアムと資本コスト』 (きんざい 2013) 等がある。

上木原 さおり(カミキハラ サオリ)

翻訳家。
広島大学教育学部英語文科系コース卒業。
訳書に 『合併・買収・再編の企業評価』 (共訳,中央経済社 2008), 『信用リスク入門―0.1%の危機に備える新しいリスク管理手法―』 (共訳,日経BP出版センター 2009) 等がある。

上記内容は本書刊行時のものです。

【著者】
キース・カットバートソン(Keith Cuthbertson)
シティ大学ロンドンのキャス (Cass) ビジネススクールのファイナンス研究科教授。

ダーク・ニッチェ(Dirk Nitzsche)
シティ大学ロンドンのキャス (Cass) ビジネススクールのファイナンス研究科准教授。

【監訳者】
吉野 直行(よしの なおゆき)
慶應義塾大学経済学部教授,金融審議会会長,金融庁金融研究センター長,放送大学客員教授,政策研究大学院大学客員教授。

【訳者】
菅原 周一(すがわら しゅういち)
みずほ年金研究所 研究理事。早稲田大学,慶應義塾大学非常勤講師。

上木原 さおり(かみきはら さおり)
翻訳家。

目次

はじめに(日本語版の翻訳にあたり)
目 次

第1章 ファイナンスの基本概念
 1.1 株式,債券,実物資産の収益率
 1.2 割引現在価値 (DPV:Discounted Present Value)
 1.3 効用と無差別曲線
 1.4 資産の需要
 1.5 無差別曲線と異時点間効用
 1.6 投資判断と最適消費
 1.7 まとめ

第2章 効率的市場仮説
 2.1 概要
 2.2 EMHの示唆
 2.3 期待,マーティンゲール,フェアゲーム
 2.4 EMHの検定
 2.5 調査データの利用
 2.6 まとめ

第3章 平均分散ポートフォリオ理論とCAPM
 3.1 概要
 3.2 平均分散モデル
 3.3 資本資産評価モデル
 3.4 ベータとシステマティック・リスク
 3.5 まとめ

第4章 パフォーマンスの評価測度 CAPMとAPT
 4.1 パフォーマンス評価測度
 4.2 CAPMの拡張
 4.3 シングルインデックス・モデル
 4.4 裁定価格理論 (APT)
 4.5 まとめ

第5章 実証研究:CAPMとAPT
 5.1  CAPM:時系列での検定
 5.2  CAPM:クロスセクションでの検定
 5.3 CAPM,マルチファクター・モデル,APT
 5.4 まとめ

第6章 線形ファクターモデルの応用
 6.1 イベントスタディ
 6.2 投資信託のパフォーマンス
 6.3 投資信託にスターは存在するか
 6.4 まとめ

第7章 評価モデルと資産収益率
 7.1 合理的評価公式 (RVF)
 7.2  RVFの特殊なケース
 7.3 時間とともに変化する期待収益率
 7.4 まとめ

第8章 株式価格のボラティリティ
 8.1 Shillerのボラティリティ検定
 8.2 ボラティリティ検定と定常性
 8.3 ペソ問題と分散境界検定
 8.4 ボラティリティ検定と回帰検定
 8.5 まとめ

第9章 株式価格:ベクトル自己回帰(VAR)によるアプローチ
 9.1 収益率の線形化とRVF
 9.2 実証結果
 9.3 持続性とボラティリティ
 9.4 まとめ

第10章 確率割引ファクターモデルとC-CAPM
 10.1  C-CAPM
 10.2  C-CAPMと ‘標準的’ CAPM
 10.3 価格と共分散
 10.4 合理的評価公式とSDF
 10.5 ファクターモデル
 10.6 まとめ

第11章 行動ファイナンスとアノマリー
 11.1 鍵となるアイデア
 11.2 信念と選好
 11.3 ノイズトレーダーの存続
 11.4 アノマリー
 11.5 コーポレートファイナンス
 11.6 まとめ

第12章 期間構造の理論
 12.1 価格,利回りおよびRVF
 12.2 期間構造の理論
 12.3 期待仮説 (EH)
 12.4 まとめ

第13章 期待仮説 -理論から検証へ-
 13.1 もう1つの期待仮説の表現
 13.2 VARによるアプローチ
 13.3 時間とともに変化するタームプレミアム -VARによる方法論-
 13.4 まとめ

第14章 期間構造に関する実証研究
 14.1 データと共和分
 14.2 分散境界検定
 14.3 単一方程式による検定
 14.4 期待仮説-ケーススタディ-
 14.5 先行研究
 14.6 まとめ

第15章 為替市場
 15.1 為替相場制度
 15.2 購買力平価と一物一価の法則
 15.3 カバー付き金利平価 (CIP)
 15.4 カバーなし金利平価 (UIP)
 15.5 フォワードレートの不偏性 (FRU)
 15.6 実質金利平価 (RIP)
 15.7 まとめ

第16章 CIP,UIP,FRUの検定
 16.1 カバー付き金利裁定
 16.2 カバーなし金利平価 (UIP)
 16.3 フォワードレートの不偏性 (FRU)
 16.4 VARを用いたFRUの検定
 16.5 ペソ問題と学習
 16.6 まとめ

第17章 為替リスクプレミアムのモデリング
 17.1 FRUの回帰分析においてβ < 1が意味すること
 17.2 C-CAPM
 17.3 為替収益率のアフィンモデル
 17.4 FRUとキャッシュ・イン・アドバンスモデル
 17.5 まとめ

第18章 為替レートとファンダメンタルズ
 18.1 マネタリーモデル
 18.2 モデルの検定
 18.3 新しい開放経済のマクロモデル (NOEM)
 18.4 まとめ

第19章 市場リスク
 19.1 VaRの測定
 19.2 資産のマッピング(個別資産の収益率を市場収益率で表す)
 19.3 ノンパラメトリック法による測定
 19.4 モンテカルロ・シミュレーション (MCS)
 19.5 その他の手法
 19.6 まとめ

参考文献
索 引
著者・監訳者・訳者紹介
目次


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