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 ―戦中・戦後の食糧危機をめぐる政治と行政 戦後食糧行政の起源

戦後食糧行政の起源 ―戦中・戦後の食糧危機をめぐる政治と行政

A5判 320ページ 上製
定価:5,800円+税
ISBN978-4-7664-2000-5 C3031
奥付の初版発行年月:2012年12月 / 発売日:2012年12月中旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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内容紹介

▼全国民が日々の食糧確保に追われた「未曾有の食糧危機」。
激動の戦中・戦後、日本はどのような食糧行政の舵取りを迫られたのか?
また、その方針は国民へどのようにPRされ浸透していったのか?
 
▼未公刊史料をはじめとする豊富な史料を渉猟し、戦時期の食糧管理強化や占領初期の食糧危機克服をめぐる政策決定を多角的に論じた本格的研究であるとともに、戦時体制の継続・継承における官僚の主導的役割を組織の内実や政策決定の過程から明らかにした注目の書。

著者プロフィール

小田 義幸(オダ ヨシユキ)

慶應義塾大学・武蔵野大学・高崎経済大学・東洋英和女学院大学・平成国際大学・尚美学園大学非常勤講師。
1976年福岡県北九州市生まれ 。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学・博士(法学)。主要業績:『戦前日本の政治と市民意識』(共著、慶應義塾大学出版会、2005年)、『戦時日本の国民意識―国策グラフ誌『写真週報』とその時代』(共著、慶應義塾大学出版会、2008年)、ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序 章

第一章 岐路に立つ食糧行政
―昭和一四年の朝鮮大旱魃発生をめぐって―
  一、はじめに
  二、朝鮮大旱魃の発生と農林省の初動対応
  三、食糧行政をめぐる利害対立の表面化
  四、農林省主導による流通統制の展開
  五、荷見次官の更迭
  六、おわりに

第二章 食糧管理体制の構築とその動揺
―太平洋戦争前後の食糧行政―
  一、はじめに
  二、戦時食糧行政への転換
  三、「戦時食糧省」食糧管理局の発足
  四、脆弱化する日米開戦後の食糧管理体制
  五、おわりに

第三章 戦時期食糧問題と政府の啓蒙活動
―国策グラフ誌『写真週報』を中心に―
  一、はじめに
  二、供給不安の払拭と節米意識の浸透
  三、全国民への食糧増産奨励と戦時食生活の浸透
  四、国民皆農と自力更生の徹底
  五、おわりに

第四章 占領初期の食糧管理強化をめぐる政治過程
―食糧緊急措置令の施行―
  一、はじめに
  二、供出不振打開をめぐる東久邇・幣原内閣の対応
  三、食糧管理局主導の食糧管理強化
  四、食糧管理強化に対する新興政党の批判とその変容
  五、難航するGHQ内部の意見集約と食糧緊急措置令の施行
  六、おわりに

第五章 食糧管理強化への合意形成
―食糧緊急措置令事後承諾をめぐる政治過程―
  一、はじめに
  二、食糧緊急措置令の存続と農林省の対応
  三、帝国議会の審議と高まる農林省批判
  四、「空白の一カ月」と事後承諾に至る顚末
  五、おわりに

第六章 占領初期の食糧管理と新聞報道
  一、はじめに
  二、農家・消費者に対する自制と戦時生活継続の要請
  三、供出不振と政府・農家に対する批判の展開
  四、強制買い上げ措置に対する批判的論調とその変容
  五、大衆示威運動の賛否をめぐる論議の沸騰
  六、相互扶助・挙国一致による危機打開の機運醸成
  七、おわりに

第七章 占領初期の食糧輸入実現をめぐる交渉過程
  一、はじめに
  二、食糧危機に対する日本政府・GHQの楽観的見通し
  三、食糧輸入実現をめぐるGHQの慎重姿勢とその変容
  四、食糧輸入交渉の決着
  五、おわりに

第八章 幣原内閣期における食糧管理体制再構築への模索
―食糧対策審議会における論議とその帰結―
  一、はじめに
  二、食糧対策審議会開催に至る経緯
  三、緊急食糧対策をめぐる論議とその帰結
  四、食糧に対する統制強化策の決定
  五、おわりに

おわりに

文献一覧
図版一覧
あとがき
索 引


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