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悲しみにある者

悲しみにある者 The Year of Magical Thinking

四六判 250ページ 上製
定価:1,800円+税
ISBN978-4-7664-1870-5 C0097
奥付の初版発行年月:2011年09月 / 発売日:2011年09月中旬

内容紹介

愛する者の死は、突然、訪れる。

長年連れ添った夫、ジョン・ダンの突然の死。
生死の淵を彷徨う、一人娘、クィンターナ。

本書は、一人の女性作家が、夫を亡くした後の一年間と一日を描くノンフィクションである。近しいひと、愛するひとを永遠に失った悲しみと、そこから立ち直ろうとする努力についての心の物語である。

ジョーン・ディディオンは、夫を亡くした後の一日一日を、時に率直に心情を吐露し、時に冷静に自己と周囲とを観察する。フラッシュバックのように回想が挿入されるかと思えば、文献渉猟の成果が生のまま紹介され、脳裡に甦るさまざまな詩や小説や映画に慰められるかと思えばクィンターナを巡っての医師との攻防がシニカルに描かれる。

いずれ誰かを失うことの意味、他者の死を悼むことの意味を深く問いかける本書は、
ディディオンの筆力にテーマの普遍性も相俟って、2005年度の全米図書賞も受賞し、
全米大ベストセラーになった珠玉のノンフィクションである。

著者プロフィール

ジョーン・ディディオン(ジョーンディディオン)

1934年カリフォルニア州サクラメント生まれ。現在ニューヨーク州在住。1956年UCバークレー校を卒業後、『ヴォーグ』誌の編集に携わる。処女小説 Run, River は1963年に出版された。1964年に作家のジョン・グレゴリー・ダン(1932年-2003年)と結婚。1966年に生後間もないクィンターナを養女にする。初のノンフィクション Slouching Towards Bethlehem は1968年に出版された。小説、ニュージャーナリズム、映画脚本、書評、新聞・雑誌への寄稿など、ジャンルを問わず旺盛な作家活動を続ける。代表作に、小説としてPlay It As It Lays (1970年)、A Book of Common Prayer (1977年)、Democracy (1984年)、The Last Thing He Wanted (1996年)、ノンフィクションとしてSalvador (1983年)、Miami (1987年)、After Henry (1992年)、Where I Was From (2003年)などがある。邦訳された作品も数多い。本書 The Year of Magical Thinking (2005年)で全米図書賞(ノンフィクション部門)を受賞。自ら戯曲化した芝居(初演は2007年)も大成功を収めた。ハーヴァード、イェール両大学から名誉博士号を受けている。本年11月には、話題となっている Blue Nights がいよいよ刊行される。

池田年穂(イケダトシホ)

1950年横浜生まれ。慶應義塾大学文学部、同文学研究科修士課程修了。現在、慶應義塾大学教授。専門は移民論、移民文学。主な訳書に、ゴードン・S・ウッド『ベンジャミン・フランクリン、アメリカ人になる』(慶應義塾大学出版会、共訳)、エミー・E・ワーナー『ユダヤ人を救え!――デンマークからスウェーデンへ』(水声社)、ジェームズ・ウォルヴィン『奴隷制を生きた男たち』(水声社)(いずれも2010年刊行)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

目次(1~22までの節番号が付されているのみ)


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