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『失われた時を求めて』交響する小説

『失われた時を求めて』交響する小説

四六判 288ページ 上製
定価:2,400円+税
ISBN978-4-7664-1860-6 C0098
奥付の初版発行年月:2011年07月 / 発売日:2011年07月中旬

内容紹介

読むことはひとつの創造行為となる。
▼20世紀を代表する長篇小説『失われた時を求めて』は、超俗的な審美主義者が描いたものではない、とするプルースト論。
▼いくつかのモチーフが音楽のように反復され変奏されつつ語られてゆく。主人公は自らの歌を交響楽のように変奏し、詩と批評とユーモアを含む精神の饗宴の世界に読者を招いていく。
▼読後にも読者にさらに新たな展開を促していこうとしたプルーストと交響する作品を、著者はリアルに読み解いていく。


目次

はじめに

1章  響きつづける声
  就寝劇 母なるもの
  ゲルマント公爵家と医者たち 
  祖母とアポロンの馬車
  ボードレールの老婆たち 
  電話とオルフェウス
  心情の間歇
  語り手の声

2章  恋人アルベルチーヌ スワン夫人
   『囚われの女』から『消え去ったアルベルチーヌ』へ
   マラルメの数篇の詩
   〔けがれなく、生気にみちて、美しい今日……〕
   服飾デザイナー・フォルチュニィ
   カルパッチオの祝祭性
   無蓋(ヴィ)四輪(クト)馬車(リア)のスワン夫人

3章  料理女フランソワーズ 
  コンブレの日曜の昼食
  フランソワーズと教会
  ニンジン入りの牛肉ゼリー寄せ
  パリの物売りの声
  社交界の晩餐会
  マドレーヌ菓子による無意識的記憶
  サディスム

4章  芸術作品が促すもの 
  作曲家ヴァントゥイユ
  愛の喪失
  公開されるコンサート
  画家エルスチールのアトリエ
  ギュスターヴ・モローとシャルダン
  オペラ座のボックス席と平土間
  作家ベルゴット

5章  交響する小説
  読書と模作の実践
  新しいロマネスク
  読者たちへ
  マネの「草上の昼食」

主要参考文献
あとがき


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