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日本行政史

日本行政史

A5判 336ページ 上製
定価:3,000円+税
ISBN978-4-7664-1784-5 C3031
奥付の初版発行年月:2010年10月 / 発売日:2010年10月下旬

内容紹介

古代から近代に至るまで幅広い実績のある編者による「日本行政史」のテキスト。
▼「行政史」の基本書たらんとする書。歴史的視点をもった分析によって、政策決定の分岐点を具体的に特定し、その成否を検証することによって、あるべき「日本型モデル」の構築を目指す。
▼「第1部 総論」は明治期から2001年の省庁再編までを、時代を追って解説し、「第2部 各論」では財政、警察、衛生、宗教、交通の各分野について、それぞれを専門とする研究者が詳述する。
▼日本の「行政文化」「官僚文化」を明らかにし、政治主導の構造改革の実現に必要な歴史的視点を提示する。

著者プロフィール

笠原英彦(カサハラヒデヒコ)

慶應義塾大学法学部教授

上記内容は本書刊行時のものです。

〈編者〉
笠原英彦(かさはら ひでひこ)

慶應義塾大学法学部教授。

1956年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻後期博士課程修了。法学博士。

著書(単著のみ。共編著多数):
『明治国家と官僚制』(芦書房、1991年)
『天皇親政——佐々木高行日記にみる明治政府と宮廷』(中公新書、1995年)
『日本行政史序説』(芦書房、1998年)
『天皇と官僚——古代王権をめぐる権力の相克』(PHP新書、1998年)
『日本の医療行政——その歴史と課題』(慶應義塾大学出版会、1999年)
『歴代天皇総覧——皇位はどう継承されたか』(中公新書、2001年)
『女帝誕生——危機に立つ皇位継承』(新潮社、2003年)
『幕末維新の個性(3)大久保利通』(吉川弘文館、2005年)
『明治天皇——苦悩する「理想的君主」』(中公新書、2006年)
『象徴天皇制と皇位継承』(ちくま新書、2008年)
『明治留守政府』(慶應義塾大学出版会、2010年) など



〈執筆者〉 (目次順。〔 〕内は担当章)

門松 秀樹(かどまつ ひでき) 〔第1章、第2章、第6章、年表〕

慶應義塾大学法学部非常勤講師。

1974年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻後期博士課程単位取得退学。博士(法学)。

著書・論文に、『開拓使と幕臣——幕末・維新期の行政的連続性』(慶應義塾大学出版会、2009年)、「明治初期における統治者の意識」大石学編『一九世紀の政権交代と社会変動——社会・外交・国家』(東京堂出版、2009年)、「明治維新期における朝臣に関する考察」『法学研究』82巻2号(2009年)など。



清水 唯一朗(しみず ゆいちろう) 〔第3章〕

慶應義塾大学総合政策学部准教授。

1974年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻後期博士課程単位取得。博士(法学)。

著書・論文に、『政党と官僚の近代——日本における立憲統治構造の相克』(藤原書店、2007年)、御厨貴編『オーラル・ヒストリー入門』(共著、岩波書店、2007年)、「明治日本の官僚リクルートメント」『法学研究』82巻2号(2009年)など。



小川原 正道(おがわら まさみち) 〔第4章、第11章〕

慶應義塾大学法学部准教授。

1976年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻後期博士課程修了。博士(法学)。

著書に、『近代日本の戦争と宗教』(講談社、2010年)、『西南戦争——西郷隆盛と日本最後の内戦』(中公新書、2007年)、『大教院の研究——明治初期宗教行政の展開と挫折』(慶應義塾大学出版会、2004年)など。



福沢 真一(ふくざわ しんいち) 〔第5章、第9章〕

常磐大学コミュニティ振興学部地域政策学科准教授。

1972年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程修了。

著書・論文に、「大都市制度の形成と発展」笠原英彦・桑原英明編『日本行政の歴史と理論』(芦書房、2004年)、「近代日本における建築規制・都市計画行政の形成と展開」笠原英彦編『近代日本の政治意識』(慶應義塾大学出版会、2007年)、「昭和戦前期における『建築警察』と都市計画行政の連携——『全国都市計画協議会』における論議と宇部市道路・街路網整備について」『法学研究』82巻2号(2009年)など。



神崎勝一郎(こうざき しょういちろう) 〔第7章〕

昭和女子大学人間社会学部講師。

1973年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻後期博士課程修了。博士(法学)。

著書・論文に、「地方自治制度の形成と発展」笠原英彦・桑原英明編『日本行政の歴史と理論』(芦書房、2004年)、堀江湛編『政治学・行政学の基礎知識』(共著、一藝社、2004年)、「三新法制定と地方官」笠原英彦編『近代日本の政治意識』(慶應義塾大学出版会、2007年)など。



半田 英俊(はんだ ひでとし) 〔第8章〕


杏林大学総合政策学部講師

1974年生まれ。杏林大学大学院国際協力研究科後期博士課程修了。

著書・論文に、「財政投融資改革と国会」堀江湛編『日本の統治システム』(慈学社、2008年)、「財政投融資計画の現在——道路公団と郵政三事業改革を射程として」『法政論叢』41巻2号(2005年)、「七分利付外債における井上馨の方針」『法学研究』82巻2号(2009年)など。



小島 和貴(こじま かずたか) 〔第10章〕

中部学院大学准教授。

1970年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程単位取得。

著書・論文に、「コレラ予防の『心得書』と長與專齋」『法学研究』82巻2号(2009年)、「公務員制度の形成と発展」笠原英彦・桑原英明編『日本行政の歴史と理論』(芦書房、2004年)、『福祉政策と福祉法制——理論と条文要約(第2版)』(共著、角川学芸出版、2007年)など。



柏原 宏紀(かしはら ひろき) 〔第12章〕

獨協医科大学非常勤講師。

1978年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻後期博士課程修了。博士(法学)。

著書・論文に、『工部省の研究——明治初年の技術官僚と殖産興業政策』(慶應義塾大学出版会、2009年)、「国土交通技官に関する一考察」『現代法学の課題』(成文堂、2006年)、「征韓論政変後の工部省に関する一考察」『法学研究』82巻2号(2009年)など。

目次

総説

 第Ⅰ部 総論

第1章 明治政府の成立と太政官制の復活
 はじめに
 1 明治維新期の政府機構
 2 廃藩置県と太政官三院制
 3 留守政府と太政官
 4 大阪会議
 5 自由民権運動と天皇親政運動
 おわりに

第2章 内閣制度の創設と帝国議会の成立
 はじめに
 1 太政官制と内閣制度
 2 大日本帝国憲法と内閣
 3 「富国強兵」と「民力休養」
 4 立憲政友会の成立
 おわりに

第3章 政党内閣期の政治と行政
 はじめに
 1 政党内閣移行期における政治と行政——立法と行政の相克
 2 政党内閣定着期における政治と行政——立法と行政の協働
 3 政党内閣動揺期における政治と行政——立法と行政の相互不信
 おわりに

第4章 戦時体制と行政の中央集権化
 はじめに
 1 第一次大戦後の総力戦研究と国家総動員の法制化
 2 戦時体制と総動員政策
 3 革新官僚と軍の行政関与の拡大
 4 内閣行政権の拡大
 5 戦時体制下の中央集権化の推進と地方行政の変容
 6 戦時体制下の東京市政・府政・都政
 おわりに

第5章 戦後復興と第一次臨調の設置
 はじめに
 1 初期占領改革
 2 新憲法制定と日本行政の変化
 3 占領政策の転換
 4 高度経済成長と「第一次臨調」
 おわりに

第6章 第二次臨調の設置と新自由主義
 はじめに
 1 第二次臨調の設置
 2 第二次臨調の活動
 3 第二次臨調の成果と課題
 4 中曽根行革と国際的潮流
 おわりに

第7章 省庁再編と構造改革
 はじめに
 1 連立政権の誕生と行政改革
 2 自民党の政権復帰
 3 橋本内閣と省庁再編
 4 小泉内閣と構造改革
 おわりに——残された課題

 第Ⅱ部 各論

第8章 財政改革史
 はじめに
 1 戦前の行財政整理
 2 戦後の行財政改革
 おわりに

第9章 警察行政史
 はじめに
 1 明治初期の警察行政
 2 立憲体制下の警察行政
 3 戦後占領改革による警察行政の変容
 おわりに

第10章 衛生行政史——健康と国家の諸相
 はじめに
 1 「養生」
 2 長与専斎と近代衛生行政
 3 伝染病との格闘
 4 慢性伝染病対策
 5 昭和戦前期の衛生行政
 6 GHQの民主化政策と衛生行政
 7 「五五年体制」と衛生行政
 8 少子高齢化と衛生行政
 おわりに

第11章 宗教行政史
 はじめに
 1 民衆教化政策の展開と信教自由・政教分離原則
 2 明治憲法下における神社・宗教行政の展開
 3 占領政策と宗教行政の転換
 4 日本国憲法下における宗教行政の展開
 5 戦後日本の政教分離原則と「国家と宗教」をめぐる諸問題
 おわりに

第12章 国土交通行政史
 はじめに
 1 工部省と初期技術官僚の登場
 2 内務省の河川・道路政策と技術官僚の役割
 3 戦前鉄道行政と技術官僚の地位
 4 建設省の設立と技官の躍進
 5 運輸省の展開と技官の立場
 6 国土交通省と技官の課題
 おわりに


年表
索引

執筆者紹介


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