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若林真個人訳アンドレ・ジッド代表作選(全 5 巻)

若林真個人訳アンドレ・ジッド代表作選(全 5 巻)

B7 上製
価格:27,500円 (消費税:2,500円)
ISBN978-4-7664-0750-1(4-7664-0750-4) C3397
奥付の初版発行年月:1999年06月 / 発売日:1999年06月上旬

内容紹介

20世紀を代表する大作家アンドレ・ジッドの代表作選集。ジッド独自の小説概念にそった分類により23の重要作品を 5 巻に編成。若林真(慶應義塾大学名誉教授)個人訳による。解説として訳者の研究論文を収録。ページ数平均370頁。(分売はできません。) 


著者
アンドレ・ジッド(Andre Gide)
20世紀フランスを代表する作家。(1969〜1951)
小説、戯曲、批評、詩等多くの領域で活躍。とくに小説において生涯にわたって先駆的実験に挑み、両大戦間の青年層に圧倒的な支持を得る。<新フランス評論>『N.R.F.』誌(1908年創刊)の指導者としても重要な役割をはたす。
処女作『アンドレ・ワルテルの手記』(1891)以来、<ソチ>(茶番、人間のドラマに喜劇的照明をあてた作品)として『パリュード』(1895)『鎖が解けたプロメーテウス』(1899)『法王庁の抜け穴』(1914)等、<レシ>(物語、人間のドラマに悲劇的照明をあてた作品)として『背徳者』(1902)『狭き門』(1909)『イザベル』(1911)『田園交響楽』(1919)等を次々に発表し、ありうべき<ロマン>(小説)を追求しつづけた。1925年、唯一<ロマン>(小説)と自称する作品『贋金つかい』を完成、後の世代に影響の輪を大きく拡げる。『贋金つかい』以降は、社会問題に関心を寄せる警世家として批評活動を主にしたが、<レシ>『女の学校』三部作(1929〜36)等の傑作をのこす。1947年、ノーベル文学賞を受賞。

訳者
若林 真(わかばやし・しん)
1929年、新潟県佐渡郡に生まれる。
1959年、慶應義塾大学大学院博士課程修了。現在、慶應義塾大学名誉教授。
専攻は現代フランス文学。アンドレ・ジッドを中心とした研究、翻訳において多大な業績をのこす。
主な著書に、『絶対者の不在』(第三文明社、1973年)、『現代フランス文学作家作品事典』(共編、講談社、1981年)等。主な訳書に、アンドレ・ジッド『贋金つかい』(集英社、1990年)、ジョルジュ・バタイユ『C神父』(二見書房、1971年)、ピエール・クロソウスキー『歓待の掟』(共訳、河出書房新社、1987年)、マルグリット・ユルスナール『夢の貨幣』(集英社、1978年)等。

目次

第1巻 詩的散文
アンドレ・ワルテルの手記
アンドレ・ワルテルの詩
ナルシス譚
ユリアンの旅
愛の試み
地の糧
新しい糧

第2巻 ソチ
パリュード
鎖が解けたプロメーテウス
法王庁の抜け穴

第3巻 レシ第1部
背徳者
放蕩息子の帰宅
狭き門
田園交響楽
汝も亦……

第4巻 レシ第2部
エル・ハジ
イザベル
女の学校
ロベール
ジュヌヴィエーヴ
テセウス

第5巻 ロマン
贋金つかい
贋金つかいの日記


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