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弁証法の成立過程青年ヘーゲルの思索

青年ヘーゲルの思索 弁証法の成立過程

B7 218ページ 上製
価格:2,990円 (消費税:272円)
ISBN978-4-7664-0631-3(4-7664-0631-1) C3010
奥付の初版発行年月:1996年01月 / 発売日:1996年01月上旬

内容紹介

ヘーゲルの青年期から晩年に至るまでの思索において、その体系構想の核心をなしている〈宗教〉が有する性格と意義を明らかにすることにより、ヘーゲル哲学体系を〈宗教〉の視座から考察する。


渋谷 勝久
昭和5年 東京に生まれる。
昭和28年 慶應義塾大学経済学部卒業。
昭和30年 慶應義塾大学文学部哲学科卒業。
昭和33年 慶應義塾大学大学院文学部哲学科修士課程、博士課程を経て、西独ハイデルベルク大学留学。
昭和41年 ハイデルベルク大学哲学博士。
昭和41年 慶應義塾大学経済学部講師。
昭和43年 慶應義塾大学経済学部教授。
平成8年 慶應義塾大学名誉教授。

目次

はしがき
序論
第一部 宗教の領域における分離に基づく根源的媒介概念の発展
一、ヘーゲルの宗教についての思索の端緒——絶対者の概念をめぐって——
二、存在の運動性への最初の洞察——愛、構想力及びキリスト教の実定性——
三、宗教の本質と絶対者——主観的なるものの克服における生命と反省——
四、愛の二重構造における存在の運動性と生命に関しての三位一体論
五、対立せるものにおける分裂の止揚への過程——運動性における具体的統一——

第二部 ヘーゲル哲学における宗教の境位
一、反省哲学の問題性——同時代の哲学者との対決——
二、「反省」概念の変容——「ポテンツ」概念の質的解明——
三、反省の否定性の克服
四、自己意識の前段階としての弁証法的運動性における意識
五、自己意識と自らを表象し、表象された精神——宗教における絶対者——
結語


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