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 生命から紐解く知能の謎人工知能の哲学

人工知能の哲学 生命から紐解く知能の謎

A5判変型 244ページ 上製
定価:3,000円+税
ISBN978-4-486-02141-4 C0050
奥付の初版発行年月:2017年04月 / 発売日:2017年04月下旬

内容紹介

「知能」というとらえどころのないもの、「生命」という観点を中心とすることにより、現在の「人工知能」を基盤とした社会づくりに警鐘を鳴らす。

著者プロフィール

松田 雄馬(マツダ ユウマ)

1982年徳島県生まれ。京都大学工学部地球工学科卒業。京都大学大学院情報学研究科数理工学専攻修士課程修了。博士(工学)。日本電気株式会社中央研究所に入所。MITメディアラボの共同研究。東北大学とのブレインウェア(脳型コンピュータ)の共同研究プロジェクトを立ち上げる。日本電気を退社。2017年、合同会社アイキュベータを設立。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに
  
第一章 「人工知能」とは何か
 「コンピュータ(計算機)」にはじまる三度の「人工知能ブーム」
 「ニューラルネットワーク」と「学習」
 脳の神経細胞(ニューロン)
 ニューラルネットワーク
 「ニューラルネットワーク」研究の歴史
 「ニューラルネットワーク」の「学習」は人間のそれと同じなのか 
 「強化学習」という「学習」の仕組み
 ロボット研究とその歴史
 ロボットの研究は、いつはじまったのか
 第一次ロボットブームはどのように収束していったのか
 第二次ロボットブームとビジネス化
 第二次ロボットブームを超える新しい潮流
 ロボットと人工知能はどこへ向かうのか
 「知能」を定義することの難しさ
 本章の振り返り
 コラム 批判にさらされた人工知能研究者
 参考文献

第二章 「知能」とは何かを探る視点
 「見る」ことの何が不思議だというのか
 「読めて」しまう不思議な文章
 脳内で作り出している「色」の世界
 「騙される」ことで「創り出す」世界
 なぜ「騙される」ことが必要なのか
 本章の振り返り
 コラム 不幸な事故が進めた脳研究
 参考文献

第三章 「脳」から紐解く「知能」の仕組み
 脳の全体像を巡る研究の歴史
 ゴンドラ猫に見る「認識」と「身体」
 「身体」を中心とした脳の全体像
 マクリーンの「三位一体の脳仮説」
 脳と神経系の進化の歴史
 「生存脳」の動物行動学
 ここまでのまとめ
 「社会性」と「コミュニケーション」
 ミラーニューロンとは何か
 コミュニケーションと言語獲得
 ここまでのまとめ
 「主体性」と「自己」
 ユクスキュルの環世界
 アフォーダンス
 自己言及とパラドックス
 清水博の「場所」と「自己」
 [生命的要素に共通する特徴]
 ここまでのまとめ
 脳と人工知能はどのように異なるのか
 本章の振り返り
 コラム 性転換する魚たち
 参考文献

第四章 「生命」から紐解く「知能」の仕組み
 ホタルに見る「生命」の仕組み
 「生命」の根本原理であるリズム
 リズムが作り出す「社会性」と「秩序」
 振動とネットワークとの関係
 振動が作り出す多種多様な「関係」
 本章の振り返り
 コラム 何でも「シンクロすればいい」というわけではない
 参考文献

第五章 「人工知能」が乗り越えるべき課題
 流行語になっている「人工知能」とその真実
 「何でも『人工知能』といっておけ」という風潮
 「シンギュラリティ」とは何か
 人工知能は人間を超えるのか
 人工知能は仕事を奪うのか
 ここまでのまとめ
 現代の技術とライフスタイル
 人間に「勝利する」人工知能とその限界
 自動運転とその使い方
 コンテンツを作り出す人工知能
 データの利活用と「フィルターバブル問題」
 ここまでのまとめ
 「自ら意味を作り出す」ということ
 「意味」とは何なのか
 「生物」にとっての「意味」
 ここまでのまとめ
 本章の振り返り
 コラム ロボットが人の心を豊かにする!?
 参考文献

「人間」の「知」とは何かをとらえなおすために
あとがき
索引


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