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 未踏の調査地は足下にアリの巣をめぐる冒険

フィールドの生物学
アリの巣をめぐる冒険 未踏の調査地は足下に

B6判 236ページ 並製
定価:2,000円+税
ISBN978-4-486-01847-6 C1345
奥付の初版発行年月:2012年09月
発行:東海大学出版会  
発売:東海大学出版会
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内容紹介

アリと共生する昆虫を研究する、生き物が大好きな研究者の物語だ。アリと共生する好蟻性昆虫を知っている人は少ないだろう。本書では、その虫の世界のとびらを開き、虫大好きな研究者の日々の研究誌をつづる。

著者プロフィール

丸山宗利(マルヤマムネトシ)

九州大学総合研究所博物館助教授

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに
第1章 好蟻性昆虫学ことはじめ
アリクイエンマムシの発見
 春の札幌から
 未来への期待
ハネカクシの世界の門を叩く
 ヒゲブトハネカクシ亜科に挑戦
 研究課題の悩み
好蟻性昆虫の分類学
 ルイスの神業
 ワズマンとキストナー
アリの巣をめぐって、名もなき虫を見つける
 まずはクサアリの巣から
 クサアリの巣の住人
 クサアリ以外のアリも
分類学の研究をはじめる
 模式標本を借りる
交尾器の解剖と封入
作図も大切
 新種記載の方法
  コラム 分類学は科学かという議論
旧北区のクサアリハネカクシ
 かっこいい分類学の研究をやってみたい
 難航の予感が
 スロバキアでの調査
 極東ロシアでの調査
 博士論文の執筆と出版
 日本のクサアリハネカクシ相
好蟻性昆虫からアリへ
 研究対象としてのケアリ
 世界のケアリの系統樹

第2章 アリの行列の百鬼夜行
新属、また新属
 マレー半島へ行きたい
 地下のサスライアリ
  コラム 属ってなんだろう
ヒメサスライアリを探せ
 採集のむずかしさ
 高原での採集
歩道の掃除から
 改めて本格調査 
 脚無し、翅無しのハエ
 もりだくさんの成果
  コラム 痛い虫、いやな虫
軍隊アリ化現象
 ヨコヅナアリのハネカクシ
 ハシリハリアリのハネカクシ
  コラム ワズマン型擬態
ランビル国立公園のハネカクシ
  コラム よいこの標本作製
何もかもが未知だったタイ
 カオ=ヤイ国立公園での調査
 ケン=クラチャン国立公園での調査
  コラム ついでになんでも採って喜ぶ
マレー半島の決着
  コラム 採集の神器
グンタイアリを求めてエクアドルとペルーへ
 コラム 採集時の服装

第3章 研究の枝葉を伸ばす
日本のアリスアブ相
 北海道にも新種が
 絢爛蟻巣虻
アリヅカコオロギと相棒小松君
 分類形質の発見
 小松君の登場
 行動の異なる二種
愛しきヒゲブトオサムシ
 ワズマンも私も
 自力採集と研究の開始
 アリノスハナムグリとミツギリゾウムシ
  コラム 最近の発見1
ツノゼミへの興味
シロアリの巣もめぐる
 好白蟻性昆虫研究の必要性
 日本にもいた妖怪の群れ
  コラム 最近の発見2 
マンマルコガネからみた熱帯の法則
 疲れ切った夜の愉しみ
 種数のうえで多数派の珍種
悩みを抱えて海岸へ
 海とアリの巣の関係
 海もめぐる
本当の生物多様性未踏の地はどこに

第4章 冒険は続く
三つ子の魂と進路
 コカマキリの衝撃
 青少年の葛藤
生き物漬け生活
 ドタバタ大学生
  コラム びっくり三選
 分類学への興味と弟子入り
 大学院受験
 佐倉市の昆虫相の調査
 久米島での驚き
  コラム 採集法の奥深さ
虫と青春
 北海道へ
 学振と就職の壁
 葛藤、そしてシカゴへ
  コラム 在野研究者と職業研究者
生き物の多様性のすばらしさを伝えたい

さいごに
附記・本書の言葉遣いについて
参考文献
索引


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