漢字圏の近代 ことばと国家
四六判 232ページ
価格:2,640円 (消費税:240円)
ISBN978-4-13-083042-3(4-13-083042-2) C108
奥付の初版発行年月:2005年09月
価格:2,640円 (消費税:240円)
ISBN978-4-13-083042-3(4-13-083042-2) C108
奥付の初版発行年月:2005年09月
内容紹介
ことばと国家・民族の結びつきは「近代」にいたり国民国家形成にともない「各国語」を形成した.東アジアでは,公的には漢字を共有しながらも古典からの離脱をはかる過程に近代があった.言語のなりたちを歴史の中に位置づけ,漢字圏という広い時空の中で比較する.
目次
序 漢字圏の言語(村田雄二郎)
第一部 ことばと権力
1 台湾の近現代と二つの「国語」(若林正丈)
2 国語・日本語・帝国——言語的暴力をおおいかくすもの(安田敏朗)
3 しゃべるな 危険——17—20世紀中国における女のことば(平田昌司)
第二部 古典からの離脱
4 漢文の命脈——古典文から今体文へ(齋藤希史)
5 近代中国における文学言語(伊藤徳也)
6 鬼を打つ——白話,古文そして歴史(中島隆博)
第三部 異なる文字体系の狭間で
7 近代ベトナムにおける「漢字」の問題(岩月純一)
8 朝鮮語と漢字(生越直樹)
9 地域語で書くこと——客家語のケース(1860-1910)(C・ラマール)
年表/ブックガイド