内容紹介
社会の声に応えるために,科学者は,そして研究は,今後どのようにあるべきなのか——東大総長,産総研理事長などを歴任してきた著者が,大学・研究所・企業・分野の枠を超えた,戦略的に研究を設計するための新たなる研究の「方法論」を提案する.
目次
はじめに
第一章 本格研究論
1 本格研究とは
2 第二種基礎研究
3 知識創造過程としての本格研究
第二章 本格研究の必要条件
1 本格研究のための研究組織
2 人材育成の仕組み
3 本格研究によるイノベーション
4 公的ベンチャー事業
5 本格研究の倫理
6 人工物観
第三章 本格研究の十分条件——産総研における本格研究の実践
1 産総研の誕生
2 産総研の研究経営十カ条
3 産総研における研究者の成長
4 正当な評価システム
5 第二種基礎研究の原著論文誌
6 社会技術
おわりに/註/索引