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 安達峰一郎著作選世界万国の平和を期して

世界万国の平和を期して 安達峰一郎著作選

A5判 524ページ
定価:8,800円+税
ISBN978-4-13-036270-2 C3031
奥付の初版発行年月:2019年05月 / 発売日:2019年05月下旬

内容紹介

世界を舞台に華々しく活躍した国際人・安達峰一郎(1869-1934)の著作集。日本の国益を代弁する外交官として、のちには世界の平和に尽力する裁判官として、安達は20世紀前半に活躍した日本人の代表的存在であるものの、その著書が刊行されたことはなかった。学術論文や随筆のほか、外交官時代の調書や報告書、捕獲審検所評定官としての調査書や判決、国際連盟総会・理事会参加時の報告書、常設国際司法裁判所裁判官・所長としての報告書や個別意見、さらには重要な書簡なども併せて、一冊に纏め初の著作集として刊行する。加えて個々の資料を的確に位置づけるふたつの解題(柳原正治/三牧聖子著)を付すことにより、“国宝”(新渡戸稲造)とまで称されたその真の姿が明らかになろう。

著者プロフィール

安達 峰一郎(アダチ ミネイチロウ)

1869年山形県生まれ。1882年山形師範学校中等部入学、1892年帝国大学法科大学法律学科卒業・外務省入省、1913年メキシコ公使、1917年ベルギー公使、1921年同大使・国際連盟総会日本代表(1929年まで)、1925年帝国学士院会員、1927年フランス大使、1931年常設国際司法裁判所所長、1934年アムステルダムにて永眠(1935年オランダ国・常設国際司法裁判所合同葬)。

柳原 正治(ヤナギハラ マサハル)

1952年生まれ。1981年東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。法学博士。現在、放送大学教養学部教授。〔主要著作〕『ヴォルフの国際法理論』(有斐閣、1998年、安達峰一郎記念賞受賞)、『グロティウス 人と思想[新装版]』(清水書院、2014年)。

三牧 聖子(ミマキ セイコ)

1981年生まれ。2010年東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。博士(学術)。現在、高崎経済大学経済学部准教授。〔主要著作〕『戦争違法化運動の時代――「危機の20年」のアメリカ国際関係思想』(名古屋大学出版会、2014年、アメリカ学会清水博賞受賞)、『歴史の中のアジア地域統合』(共編著、勁草書房、2012年)。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

第一章 法学・国際法学の研究

第二章 外務官僚・外交官
 一 駐伊臨時代理公使
 二 アジアの諸地域を含む植民地をめぐる状況
 三 ポーツマス講和会議
 四 横須賀捕獲審検所評定官
 五 ロシア接伴報告書
 六 メキシコ革命
 七 ベルギー国の状況
 八 フランス国の状況

第三章 国際連盟と世界情勢
 一 パリ講和会議
 二 国際連盟での報告
 三 戦争損害賠償
 四 ジュネーヴ議定書
 五 万国国際法学会 
 六 戦争違法化への流れ
 七 大戦後の外交と国際連盟の役割――1930年帰国時の講演

第四章 常設国際司法裁判所
 一 常設国際司法裁判所の創設
 二 常設国際司法裁判所への期待
 三 常設国際司法裁判所裁判官選挙
 四 常設国際司法裁判所所長として
 五 常設国際司法裁判所命令・勧告的意見に対する反対意見
 六 満州事変
 七 日本の連盟脱退と常設国際司法裁判所
 八 常設国際司法裁判所改革

第五章 随筆・小論など

[解題]
萬邦の平和と安達峰一郎(柳原正治)
安達峰一郎の国際協調外交――新時代の「国益」の模索(三牧聖子)


Peace Among All Nations:
A Collection of Mineitciro Adatci's Writings
Mineitciro ADATCI, Author
Masaharu YANAGIHARA, Editor


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