疾病・開発・帝国医療 アジアにおける病気と医療の歴史学
A5判 328ページ
価格:5,280円 (消費税:480円)
ISBN978-4-13-021067-6(4-13-021067-X) C302
奥付の初版発行年月:2001年08月
価格:5,280円 (消費税:480円)
ISBN978-4-13-021067-6(4-13-021067-X) C302
奥付の初版発行年月:2001年08月
内容紹介
帝国主義の道具としての医療・公衆衛生や「開発」にともなう環境変化がもたらす疾病とその流行をいかなる文脈でとらえるか.疾病の流行や新たな医療・公衆衛生の導入が近代アジアにおける「社会」「文化」にいかに受容・対応され,どのような変化を強いたのかを歴史学の立場から検証し,近代アジアをとりまく重要な課題に新たな角度から迫る,画期的論集.
目次
第I部 領域と視角
1章 病気と医療の世界史
——開発原病と帝国医療をめぐって(見市雅俊)
2章 開発と疾病(斎藤修)
3章 近代アジアにおける帝国主義と医療・公衆衛生(飯島渉・脇村孝平)
第II部 事例と比較
4章 「衛生」という秩序(阿部安成)
5章 前近代日本の死亡の季節変動(鬼頭宏)
6章 乳児死亡問題の比較社会史(川越修)
7章 アノフェレス・ファクターとヒューマン・ファクター
——植民地統治下のマラリア防遏:インドと台湾(脇村孝平)
8章 近代日本の熱帯医学と開拓医学(飯島渉)
9章 台湾における植民地医学の形成とその特質(劉士永)
10章 細菌兵器と村落社会
——中国浙江省義烏市崇山村の事例(上田信)