内容紹介
都城・平安京以来の1200年の歴史をもつ京都.その長い歴史のなかで「近世」をどう位置づけられるのか.現代につながる「伝統都市」の直接の基盤となった近世京都について,町・町組・同族団などを素材に,その空間・社会構造を総合的に分析する.
目次
総論
第I部 近世京都の成立過程
第1章 近世京都の成立——京都改造を中心に
第2章 聚楽町の成立と展開
第3章 町組の発展過程——上京・西陣組を事例として
補論1 室町通りと一条組
補論2 近世京都の地点表記法
第II部 町組と町代
第4章 町組と町
第5章 町代の成立
第6章 町代の系譜——一七世紀上京における町組と町代
第III部 都市社会の諸相
第7章 商家同族団と町——京都冷泉町・誉田屋一統を事例として
第8章 西陣の社会構造——西陣機業と下職
第9章 近世京都と身分的周縁——宝暦四年西陣筬屋仲間一件を素材として