「場所」と「場」のまちづくりを歩く イギリス篇・日本篇
定価:2,600円+税
ISBN978-4-89205-474-7(4-89205-474-7) C1036
奥付の初版発行年月:2004年07月 / 発売日:2004年07月上旬
苦悩するイギリスの「まちづくり」の中に、新たな「まちづくり」の可能性を求めて、気鋭の都市計画家が、英国の諸都市を巡歴し、足で書いた思索ノート&エッセイ。「日本のまちづくりを考える」を併載。写真100点を収録。
石見 良太郎(イワミ リョウタロウ)
1969年、東京大学工学部都市工学科卒業。1978年、同大学院博士課程修了(工学博士)。現在、埼玉大学経済学部教授。
2001~02年、ロンドン大学においてイギリスの都市計画と地域社会とのかかわりについて、調査・研究に従事。
主要著書:『土地区画整理の研究』(自治体研究社、1978)、『講座現代 居住 第3巻』(共著、東京大学出版会、1995)、『大震災 復興への警鐘』(解説、岩波書店、1995)他。
目次
はじめに――「場所」と「場」のまちづくりへの旅
第1部 まちづくりから見たイギリス社会
第1章 イギリス人・イギリス社会 イギリスの鳩はひとりで歩く/なぜイギリスの公園は大きいか/他
第2章 イギリスユートピアの系譜 ユートピア、ニュー・ラナークを訪ねて/イギリスの田園都市・再考/他
第3章 イギリスの都市計画制度と民主主義 ユニークな公開審問会制度/ある住民参加の風景
第4章 サッチャーリズム下の都市再生 ドックランズ巨大再開発を問う/イギリス二都物語
第5章 市場原理の都市政策 民営化はイギリス社会になじまない――鉄道民営化のひずみ/公営住宅民間移転政策/他
第6章 サッチャーリズムへの対抗 住民主体の住宅再開発/キングス・クロス再開発物語
第7章 コミュニティからの都市再生 イギリスで見た草の根まちづくり/ロンドンの都市農場を訪ねる/他
第2部 日本のまちづくりを考える
第1章 区画整理・再開発とまちづくり 震災復興と土地区画整理/地方拠点都市づくりを考える/他
第2章 場所と場のまちづくり コミュニティのあり方は街の質をつくる/都市計画技術への問い/他
第3章 商店街のまちづくり コミュニティ施設としての商店街/商店街は必要か/他
第4章 まちづくりと言葉 まちづくりへの願いを文章にあらわすこと/都市マスタープランのことばと記号
第5章 まちづくりをめぐる動き 2007年問題と都市計画/建設省(国交省)の「まちづくり」
あとがき――「場所」と「場」のまちづくりのへの旅を終えて