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 理論理性と実践理性の連関カントの自我論

カントの自我論 理論理性と実践理性の連関

A5判 282ページ
定価:3,800円+税
ISBN978-4-87698-643-9(4-87698-643-6) C3010
奥付の初版発行年月:2005年02月 / 発売日:2005年02月上旬

内容紹介

カントの自我論は,近代哲学において理論理性と実践理性とに関連する最重要な問題であるが,本書は,日本のカント研究でほとんど顧みられなかった遺稿『オプス・ポストゥムム』を徹底的に分析し,カントが夢想した超越論哲学の全貌を明らかすることによって,カントの初期から晩年に至るまでの自我論の展開を明快な筆致で跡づける.

著者プロフィール

内田 浩明(ウチダ ヒロアキ)

日本学術振興会特別研究員(哲学)
1970年 兵庫県加古川市生まれ
1995年 立命館大学文学部哲学科卒業
1997年 京都大学大学院人間・環境学研究科修士課程修了
2002年 京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了、京都大学博士(人間・環境学)

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

凡例



第一章 カントにおける対象と主体
    ――超越論的対象と超越論的主体という二つのXの観点から――
 はじめに
 第一節 超越論的対象と超越論的主体
 第二節 自己触発
 第三節 超越論的主体の認識可能性
 むずびにかえて
 註

第二章 実体的自我から主体的自我へ
    ――カントの自己認識論をてがかりに――
 はじめに
 第一節 『ぺーリッツの形而上学講義』と批判期における自己認識論
 第二節 実体的自我の超克
 第三節 自由な主体としての実践的統覚
 むずびにかえて
 註

第三章 カントにおける自由の実在性の問題
 はじめに
 第一節 蓋然的観念としての自由
 第二節 「理性の事実」による「自由の演繹」
 第三節 実践理性の内在的・構成原理と自由の実在性
 むすびにかえて
 註

第四章 カント実践哲学における感情の諸問題
 はじめに
 第一節 道徳の第一原理としての感情批判
 第二節 尊敬の感情とは何か
 第三節 尊敬の感情の二側面と人間の有限性
 むすびにかえて
 註

第五章 『オプス・ポストゥムム』におけるカントの自己定立論
 はじめに 『オプス・ポストゥムム』の成立とその解釈史
 第一節 批判期の「自己触発論」と『オプス・ポストゥムム』における「自己定立論」
 第二節 自我の論理的活動としての自己定立
 第三節 自我の形而上学的活動による空間と時間における自己定立
 むすびにかえて
 註

第六章 カント最晩年の超越論的哲学
 はじめに
 第一節 批判期における超越論的哲学
 第二節 『オプス・ポストゥムム』における超越論的哲学
 第三節 超越論的哲学の最高の立場
 おわりに
 註

  後記/謝辞
  初出一覧
  文献表
  索引


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