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丸山真男と戦後民主主義

丸山真男と戦後民主主義

A5判 338ページ 並製
定価:2,900円+税
ISBN978-4-8329-6862-2 C3031
奥付の初版発行年月:2019年11月 / 発売日:2019年11月中旬

内容紹介

彼は、戦後民主主義の「虚妄」の方に賭けたのか、東大全共闘に「ナチもしなかった」と言ったのか――戦後半年あまり民主主義に懐疑的であった丸山は、人民主権の新憲法と60年安保を経て「永久革命としての民主主義」の思想に至る。その丸山は1960年代末の東大紛争で直面した困難にどのように応えようとしたか。破滅的な戦争から再出発した日本のデモクラシーを丸山真男の軌跡とともに考える。

著者プロフィール

清水 靖久(シミズ ヤスヒサ)

清水 靖久(シミズ ヤスヒサ)
1954年8月、広島県三原市に生まれる。
1984年3月、東京大学大学院法学政治学研究科退学。
1984年4月、九州大学教養部講師として社会思想史を担当。
現在、九州大学大学院比較社会文化研究院教授。
著書 『野生の信徒 木下尚江』(2002年2月、九州大学出版会)

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

まえがき

第一章 戦後民主主義は虚妄か
 一 戦後民主主義の「虚妄」
 二 守るも攻めるも戦後民主主義
 三 民主主義の逆説
 四 否定をくぐった肯定

第二章 永久革命としての民主主義
 一 民主主義への懐疑
 二 人民主権の思想
 三 民主勢力の運動
 四 民主主義の永久革命

第三章 アメリカの不可解さ
 一 境界に住むこと
 二 ビザ拒否と不適格免除
 三 アメリカは画一的か
 四 日本の方が画一的か
 五 海外亡命の途
 六 ビザ取消と制限
 結びに代えて

第四章 他者を理解する知性
 一 マンハイムとヘーゲル
 二 他者理解と大学再建
 三 民主主義の未成熟
 四 知識人であること

第五章 東大紛争と研究室封鎖
 一 東大紛争と丸山真男
 二 「ナチもしなかった」と言ったか
 三 ナチもしなかったのは事実か
 四 東大法学部研究室
 五 吉本隆明の批判
 六 批判の連鎖

第六章 概念の解体とロマン主義
 一 安田講堂の鎮圧
 二 大学問題シンポジウム
 三 概念の解体
 四 ロマン主義

第七章 授業再開と形式への固執
 一 講義は日常的な制度
 二 機動隊導入の責任
 三 人生は形式
 四 大学は暴力に弱い
 五 奇妙な光景
 六 形式を固執
 七 三重の迷雲

第八章 戦後民主主義ナンセンス
 一 戦後民主主義への否定的言辞
 二 全共闘と自己否定
 三 東大教授であること
 四 試された知性
 結びに代えて

あとがき

付録 丸山真男日録 一九六九年一 ─ 三月
人名索引


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