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 ロマン主義・ベンヤミン・デリダにおける絶対的自己反省理論無限の二重化 〈新装版〉

叢書・ウニベルシタス356
無限の二重化 〈新装版〉 ロマン主義・ベンヤミン・デリダにおける絶対的自己反省理論

四六判 350ページ 上製
定価:3,800円+税
ISBN978-4-588-14048-8 C1310
奥付の初版発行年月:2017年11月 / 発売日:2017年11月上旬

内容紹介

ヤコブソンの構造主義詩学の根本命題を基点に、文学テクストの無限の展相的生成の力学を解き明かす。ベンヤミンとデリダを綿密に読解しその理論の関連づけを図る。

著者プロフィール

ヴィンフリート・メニングハウス(メニングハウス ヴィンフリート)

(Winfried Menninghaus)
1952年生まれ。マールブルク,フランクフルト,ハイデルベルクでドイツ文学,哲学,政治学を学ぶ。本書『無限の二重化』で大学教授資格を取得し,1989年冬学期よりベルリン自由大学一般文芸・比較文学科の正教授。1994年よりイェール大学ほかアメリカ,フランスの大学でも客員教授を務め,2012年には『美の約束』でイタリア美学会国際美学賞を受賞。2013年よりフランクフルトのマックス・プランク経験美学研究所所長。本書のほか,日本語訳に『敷居学──ベンヤミンの神話のパサージュ』(現代思潮新社,2000年),『吐き気──ある強烈な感覚の理論と歴史』(2010年,小局刊),『美の約束』(現代思潮新社,2013年)がある。

伊藤 秀一(イトウ シュウイチ)

1955年生まれ。東北大学大学院文学研究科(独語独文学専攻)博士後期課程満期退学。長崎大学講師・助教授を経て,2000年より中央大学経済学部教授.本書のほか,翻訳書にメニングハウス『敷居学──ベンヤミンの神話のパサージュ』(現代思潮新社,2000年),同『美の約束』(現代思潮新社,2013年),ブルーメンベルク『世界の読解可能性』(共訳,小局刊,2005年),ホーン『ロマンを生きた女たち』(現代思潮新社,新装版,2016年)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

 日本語版序言
 解 題
I パラレリズム、韻、詩的反省
II ヴァルター・ベンヤミンによるロマン主義反省理論の叙述
 反省の直接性と無限性
 「反省」対「知的直観」
 反省と定立
 反省の追補性と先行性、無からの起源、感情
 「散文としての反省」対「美と脱自」
 反省と構想力
 戦略上の理由によるシェリングの不在
 交互性と反省媒質としての絶対者
 反省と用語法
 自然対象の反省
 反省媒質としての芸術──ベンヤミンの文献学的解題
 反省中心としての作品
 イロニー、超越論的ポエジー、小説
 批評
 まとめと移行
III 産出および絶対的総合としての反省──非再現前化主義的な自己二重化モデルの根本規定(記号、言語、表出)
 対象化および離反化する反省の他者としての絶対者(シェリング)
 「非反省」の逸失としての反省(ノヴァーリス、シュレーゲル)
 逆転させる反省の逆転──逆転秩序論
 感情と反省(一)
 精神と書字──精神と表出の必然的字義性(修辞性)についてのロマン主義理論
 感情と反省(二)
 一者の脱構築、根源的二重性、交互性としての同一
 初期ロマン主義的記号存在論の結論としての反省の価値回復および価値転換
 精神、存在、反省、生──ヘルダーリンの表出理論
 デリダの先取りとしての初期ロマン主義的記号存在論
IV 初期ロマン主義の超越論哲学、神秘主義、幾何学、修辞学、テクスト理論、文芸批評の収斂点および消尽点としての反省的「屈折」の脱自的「遊動」
 生、浮遊、織りとしての反省
 無からの創造、無と有の間の炎、反省が自己自身の肩に跳び乗ること
 生といきいきとした反省の瞬間としての「死」と「死すこと」
 遊動
 神秘的萌芽、無に関する遊動
 N-客体のN-為
 二重中心理論──転置法、楕円、双曲線、パラレリズム
 シンメトリー、韻、平行列
 類似、機知
 反省的「形成」としての小説──ひとつのジャンル概念の脱構築としてのロマン主義的レクチュール
 パレクバーシス、脱自、混沌、無限の充実
V ロマン主義の絶対的自己反省理論のシステム理論と歴史哲学における消尽点
 〈充実〉した自己関係性についてのロマン主義とシステム理論における思惟
 反省理論と歴史哲学

 あとがき ロマン主義的詩的反省理論の文学史および社会史的指標について

 原注/訳注
 訳者あとがき
 出典略語表
 文献目録


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