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宗教概念あるいは宗教学の死

宗教概念あるいは宗教学の死

A5判 302ページ
価格:4,400円 (消費税:400円)
ISBN978-4-13-010409-8 C3014
奥付の初版発行年月:2012年07月

内容紹介

いま〈宗教〉を語りなおすとはどのようなことか.西洋発の宗教概念は,オウム事件そして大震災以降の日本社会において大きくゆらいでいる.自らを徹底して脱構築した彼方に,浮かび上がる新しい宗教研究の可能性.旧来の学問研究に一線を画す,実存的な学問の試み.


目次

はじめに——宗教的想像力への跳躍
I 宗教研究の突破口
1章 宗教を語りなおすために——宗教研究とポストコロニアル状況
2章 宗教概念論を超えて——ポストモダニズム・ポストコロニアル批評・ポスト世俗主義
3章 宗教概念あるいは宗教学の死——宗教概念論から「宗教の回帰」へ
II 日本の宗教学と宗教史
4章 〈日本の宗教学〉再考——学説史から学問史へ
5章 多重化する〈近代仏教〉——固有名のもとに
6章 〈日本宗教史〉の脱臼——研究史素描の試み
III 宗教概念と神道、そして天皇制
7章 近代日本と宗教——宗教・神道・天皇制
8章 逆説的近代としての神道——近代知の分割線
9章 神道的エクリチュールの世界——版本から活字本へ
10章 いま、天皇制を問うこと
補論 植民地朝鮮と宗教概念
あとがきにかえて


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