「内向の世代」論
B7 360ページ 上製
価格:3,080円 (消費税:280円)
ISBN978-4-7664-0707-5(4-7664-0707-5) C0095
奥付の初版発行年月:1998年01月 / 発売日:1998年01月上旬
価格:3,080円 (消費税:280円)
ISBN978-4-7664-0707-5(4-7664-0707-5) C0095
奥付の初版発行年月:1998年01月 / 発売日:1998年01月上旬
内容紹介
阿部昭、坂上弘、古井由吉、後藤明生ら、昭和十年前後に生まれ、昭和四十五年頃に命名された文学世代である「内向の世代」。主題・形式などで小説を解体し、戦後文学を変貌させた有り様を多面的に論じた長篇評論。
古屋健三(ふるや けんぞう)
昭和11年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。現在、慶應義塾大学文学部フランス文学科教授。1962年9月より1966年3月まで、フランス政府招聘給費留学生として、グルノーブル大学に留学、スタンダールを研究。65年11月同大学博士号取得。
目次
Ⅰ
内向の世代とはなにか
Ⅱ
阿部昭論
黄金の子供部屋
窓辺の作家
坂上弘論
早熟の魔
裏返された鏡
古井由吉論
情念の幾何学者
吉行の肉体と古井の言葉
後藤明生論
方法論で身をまとった作家
黒井千次論
告白とフィクション
高井有一論
メドゥーサの目
大庭みな子論
その多様な持続
富岡多恵子論
その語りの変幻
上田三四二論
透明の悲劇
小川国夫論
ヴィーナスの誕生
Ⅲ
老い、または成熟について
現代のカッサンドラ
台所の復権
内向の世代・文学年表−闇の中の足音