ヨーロッパ法史入門 権利保護の歴史
四六判 208ページ
価格:2,860円 (消費税:260円)
ISBN978-4-13-032316-1(4-13-032316-4) C303
奥付の初版発行年月:1999年02月
価格:2,860円 (消費税:260円)
ISBN978-4-13-032316-1(4-13-032316-4) C303
奥付の初版発行年月:1999年02月
内容紹介
〈法〉は個人の権利のために存在してきたのか,それとも秩序のためなのか——法と権利,国制と司法制度の展開を,ローマ法・教会法から現代法への発展の中に位置付ける.現在の法史学の成果を日本の学生のために平明・簡潔に紹介した,ヨーロッパ法文化史への格好の入門書,詳細な解説を付けた.
目次
三つの前置き
第一章 古代
1 序説
2 ローマとローマ法——概観
3 共和政期——国政と法の概要
4 共和政期——私法における権利保護
5 帝政期——国政と法の概要
6 専主政期の権利保護
第二章 中世
1 序説
2 フランク−カーロリング期の権利保護
3 中世イギリスにおける権利保護——コモン・ローの前提としての集権化
4 教会における権利保護——ローマ・カノン法の裁判制度
第三章 近代
1 序説
2 啓蒙主義——法史学からの概観
3 啓蒙主義プロイセンにおける権利保護の改革
4 工業化——所有と従属労働の抗争
5 ドイツにおける労働裁判制度の発達
結語(ヨーロッパ的な)
補論 ヨーロッパにおける陪審制の歴史から
解説『ヨーロッパ法史入門』註解(小川浩三)
はじめに
表題『ヨーロッパ法史入門』について
「法律家たちの助言」について
「裁判所中心的な法観念」について
「集権的裁判権」について
「手続の開始は実態法的意味を持たない」について
「合理性追求の精神で作られた訴訟法」について
「労働法のためにも別建ての裁判権を樹立する」について
「権利保護の目的の二面性」について
おわりに
訳者あとがき(村上淳一)
索引