東アジア海域に漕ぎだす
東アジア海域に漕ぎだす6 海がはぐくむ日本文化
A5判 264ページ
価格:3,080円 (消費税:280円)
ISBN978-4-13-025146-4 C1321
奥付の初版発行年月:2014年04月
価格:3,080円 (消費税:280円)
ISBN978-4-13-025146-4 C1321
奥付の初版発行年月:2014年04月
内容紹介
寧波を出航した文化の種子は,博多や沖縄に上陸し,平泉にまでいたる各地ではぐくまれ花ひらかせてきた.造船技術,祭礼,絵画など多彩な素材を連ねることで,「日本文化」の形成過程と,海を越え,時代を越えた交流の全体像を浮かびあがらせる.
目次
プロローグ 異文化を咀嚼しつづけた先人たち
第I部 寧波からの出航
一 海路をはさんで向かいあう海と川の港町
二 中国古伝承のなかの海
三 一五世紀寧波が見た東アジア絵画
四 一六—一七世紀の中国沿海の海禁
五 満洲人の北京
六 イギリスから眺めたアジアの都市
第II部 玄界灘の潮風
一 戦国大名と海・船・交易
二 両浙地域の仏教と日本
三 建盞から天目へ
四 長崎唐通事と読書
五 沖縄マーラン船を科学する
第III部 吾妻路の面影
一 日本に庶民の学校ができるまで
二 朱舜水の語った中国の科挙制度
三 江戸時代和文の生みの親
四 尾張徳川公の愉しみ
五 その物語は海域を越えて
第IV部 雪降る金色堂
一 発掘された古代の書物
二 哭き祭の音風景
三 平泉と東アジア海域交流
海域の“みちのく”、そしてその先へ
【執筆者一覧】
小島毅(監修),静永健(編者),板倉聖哲,伊原弘,榎本渉,鹿毛敏夫,勝山稔,川邉寛,木村直弘,塩卓悟,妹尾達彦,副島一郎,高西成介,高橋忠彦,高橋久子,鶴成久章,寺尾裕,難波征男,誉田慶信,増山豊,三木聰,森中美樹,八木光,藪敏裕,山本英史,渡辺純成