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 戦時日本の国防・対外意識 『写真週報』とその時代(下)

『写真週報』とその時代(下) 戦時日本の国防・対外意識

玉井 清:編著
A5判 376ページ 並製
価格:3,740円 (消費税:340円)
ISBN978-4-7664-2436-2 C3021
奥付の初版発行年月:2017年07月 / 発売日:2017年07月下旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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内容紹介

▼戦時のグラフ雑誌『写真週報』から当時の世相を読み解く!
▼画像をふんだんに紹介しながらテーマ別にアプローチ。
▼下巻は、国防・対外意識を中心に構成。

戦時中、政府のプロパガンダを国民にわかりやすくアピールする目的で、昭和13年2月から20年7月まで発行されていた国策グラフ雑誌 『写真週報』。当時掲載された350点を超える画像を紹介しつつ、「食糧」「健康増進」「戦局報道」等テーマ別のアプローチにより、そこから読みとれる当時の政策、国民の生活や意識を立体的に描き出す。

下巻では、啓蒙活動による国防意識の刷り込みや、大東亜共栄圏構想や南進政策といった外交方針、同盟国ナチス・ドイツの礼賛と英米に対する誹謗などがいかに喧伝されたかを明らかにする。

著者プロフィール

玉井 清(タマイ キヨシ)

慶應義塾大学法学部教授。法学博士。
1959年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。
主要業績に、『第一回普選と選挙ポスター』(慶應義塾大学法学研究会、2013年)、『原敬と立憲政友会』(慶應義塾大学出版会、1999年)、『帝大新人会研究』(共著、慶應義塾大学法学研究会、1997年)、『満州事変の衝撃』(共著、勁草書房、1996年)、『大麻唯男』(共著、財団法人櫻田会、1996年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。

玉井 清(たまい きよし)〔編著者、第七章、はじめに、あとがき〕
慶應義塾大学法学部教授。法学博士。

門松 秀樹(かどまつ ひでき)〔第一章〕
慶應義塾大学法学部講師、尚美学園大学総合政策学部講師。博士(法学)。
1974年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。
主要業績に、『開拓使と幕臣』(慶應義塾大学出版会、2009年)、『明治維新と幕臣』(中公新書)(中央公論新社、2014年)、『なぜ日本型統治システムは疲弊したのか』(共著、ミネルヴァ書房、2016年)など。

岩村 正史(いわむら まさし)〔第二章、第六章〕
元慶應義塾大学法学部講師。博士(法学)。
1973年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程修了。
主要業績に、『戦前日本人の対ドイツ意識』(慶應義塾大学出版会、2005年)、『主要国政治システム概論 改訂版』(共著、慶應義塾大学出版会、2005年)、「『写真週報』のナチス・ドイツ観」『メディア史研究』第22号(2007年)など。

靏岡 聡史(つるおか さとし)〔第三章〕
慶應義塾大学SFC研究所上席所員。
1977年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。
主要業績に、「井上期条約改正交渉と知的財産権――問題提起と合意形成」(上)・(下)『法学研究』第89号第5号、第6号(2016年)、「満州事変と満州鉄道利権問題――東北交通委員会の設立を巡る関東軍と満鉄」『法学政治学論究』第80号(2009年)、「満州事変と鉄道復興問題――瀋海線を巡る関東軍・満鉄・満州青年連盟」『法学政治学論究』第70号(2006年)など。

小田 義幸(おだ よしゆき)〔第四章、第五章〕
慶應義塾大学法学部講師、武蔵野大学講師。博士(法学)。
1976年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。
主要業績に、「第23回総選挙における日本社会党躍進の組織的要因」寺崎修・玉井清編『戦前日本の政治と市民意識』(慶應義塾大学出版会、2005年)、『戦後食糧行政の起源――戦中・戦後の食糧行政をめぐる政治と行政』(慶應義塾大学出版会、2012年)など。

目次

はじめに(玉井 清)
  
第一章 敵撃滅!! 「大戦果」報道――窮迫する戦局と「大本営発表」の虚実(門松秀樹)
 一 大本営発表と戦局報道
 二 戦局の推移と『写真週報』における報道

第二章 空襲に備えよ――民間防空の変容(岩村正史)
 一 日中戦争下における民間防空
 二 欧州における都市空襲とその影響
 三 太平洋戦争突入と『時局防空必携』改訂
 四 防空法第二次改正と疎開の推奨

第三章 進め、新生東亜の同朋と共に!――東アジア連帯論の鼓吹(靏岡聡史)
 一 日中戦争期における東アジア
 二 太平洋戦争勃発後における東アジア

第四章 南方を目指せ!――「平和裡」の南進アピール(小田義幸)
 一 「平和的」仏印進駐の演出
 二 南方の資源確保に対する期待感醸成
 三 「大東亜の盟主」としての意識扶植

第五章 アジアの「独立」を目指せ!――大東亜共栄圏の誕生とその虚実(小田義幸)
 一 南方作戦の終結と遠のく民族解放
 二 着々と進む大東亜の建設と成果の強調
 三 民族解放の実現と大東亜の結束ぶりアピール
 四 米軍反攻に立ち向かう南方のイメージ喧伝

第六章 若く強きドイツ――友邦ナチス・ドイツ礼賛(岩村正史)
 一 ドイツ関連写真記事の分類と全体的傾向
 二 友好国イメージの強調と批判の封印
 三 「若きドイツ」のイメージ
 四 軍事的な「強さ」の強調

第七章 鬼畜米英への道――対英米観の変容(玉井 清)
 一 日中戦争下の英米観
 二 日米開戦後、日本攻勢下の英米観
 三 米軍反攻下の米米観

 注
 あとがき(玉井 清)
 図版一覧
 索引


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