教科書と一緒に読む 津軽の歴史
A5判 166ページ 並製
価格:1,870円 (消費税:170円)
ISBN978-4-907192-77-8 C0021
奥付の初版発行年月:2019年07月 / 発売日:2019年08月上旬
価格:1,870円 (消費税:170円)
ISBN978-4-907192-77-8 C0021
奥付の初版発行年月:2019年07月 / 発売日:2019年08月上旬
内容紹介
教科書にみられる日本の歴史は、常に政権所在地を中心に描かれてきました。そのように描かれた歴史のもとでは、ここ津軽は「周縁」に位置づけられています。しかし、「周縁」とされてきた津軽の地にも古くから人々の営みがあり、個性的で豊かな文化が育まれてきました。また、時には人やモノの交流を通じて日本各地、そして世界とも深く結びついてきた地域でもあります。
本書は、津軽に軸足を置きながら教科書に描かれた中央中心の歴史像を相対化し、もう一つの日本の姿を浮きあがらせる試みです。教科書の項目を意識して古代から現代までを扱っています。学校現場で歴史を教えている先生方をはじめ、地域の歴史や日本の姿を見つめ直してみたいと思っている多くの方々にお読み頂きたいとの思いを込めて作り上げた一冊です。
目次
1.津軽から始まる「日本列島の歴史」?
2.弥生稲作文化の北限地
3.防御性集落の時代
4.板碑から見る鎌倉時代の津軽
5.北の港湾都市十三湊の繁栄
6.北奥の貴族「浪岡御所」
7.弘前城下
8.蝦夷錦の来た道
9.津軽の山から世界へ
10.活発だった日本海の海運
11.近世津軽の飢饉と民衆
12.なぜ農民たちは立ちあがったのか
13.東奥の自由民権運動は何を目ざしたのか
14.弘前に置かれた第八師団
15.革命を支援した津軽人
16.禁じられた避難
17.岩木山から眺める戦後日本
18.高度経済成長期・津軽からの「問い」
19.列車に乗った「金の卵」たち