メディア・リテラシー教育と出会う 小学生がデジタルメディアとポップカルチャーに向き合うために Discovering Media Literacy―Teaching Digital Media and Popular Culture in Elementary School―
価格:2,200円 (消費税:200円)
ISBN978-4-907192-38-9 C3037
奥付の初版発行年月:2016年03月
本書は、アメリカ合衆国の小学校における教育の現場で発見された多様な課題と問題点を体系化し、子供たちのためのデジタル・メディア・リテラシー教育を実践するための方法を提案する。
本質的なメディア・リテラシー教育に必要なのは、先進技術を授業に持ち込むことではなく、子どもたちを取り巻くメディア環境、子どもたちが日々接しているメディア作品(マンガやアニメ、映画、ネットサイトやゲーム、ニュースなど)を多角的・分析的に捉える力と態度を育むことである。
本書で提案される魅力的な「授業案」は、小学校の教育現場におけるフィールドワークを通じて発見された効果的な方法、子供たちの反応とフィードバック、教師たちの思考や苦悩に基づいて創造されたものである。本書のこうした独自性は、とかく実践から離れた理論に、あるいは逆に単なるマニュアルに傾きがちな我が国でのリテラシー教育の取り組みにとって、きわめて有益かつ新しい道標となるだろう。
メディアについて子どもに考えさせたいが方法に戸惑っている教師、そして教師を目指す大学生にとっては必携の書である。
目次
Part Ⅰ なぜデジタル時代のメディア・リテラシーが重要なのでしょうか?
1.デジタル時代のメディア・リテラシー
2.デジタル時代のメディア・リテラシーを教える動機
Part Ⅱ 小学校中学年の児童と一緒に活動する
3.学校外の文化と授業をつなげる・・・
4.メディアとポップカルチャーについて問いを投げかける
5.メディアをつくる
6.すべては社会とつながっている・・・
Part Ⅲ 幼稚園から小学校低学年までの児童と一緒に活動する
7.幼い学習者のためのメディア・リテラシー
8.作家とオーディエンス
Part Ⅳ 教師教育に取り組む
9.実践を変える
巻末資料 / コラム