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秦漢時代の家族と国家

秦漢時代の家族と国家

A5判 392ページ 上製
定価:3,600円+税
ISBN978-4-88125-345-8 C3022
奥付の初版発行年月:2020年02月 / 発売日:2020年03月上旬

内容紹介

本書は、中国古代の法にあらわれた「同居」という言葉を鍵として、経済単位としての家族が居住単位としての家族に合一する経緯を論じ、家族の歴史的な成立過程を解明する。また女性・入り婿・奴婢等を糸口に、郷里社会内部に存在した諸関係の一端を明らかにし、国家と社会との具体的な関係を描写する。

著者プロフィール

多田 麻希子(タダ マキコ)

東京都出身。
2016年、専修大学大学院文学研究科歴史学専攻博士後期課程単位取得満期退学。
2019年、博士(歴史学)取得。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序論
―中国古代史研究における家族史研究の位置づけと研究課題・研究方法―
 はじめに―古代史研究のなかの国家史研究―
 第一節 中国古代史研究における社会内部関係についての諸議論
 第二節 家族史研究の新たな位置づけと研究方法
 おわりに
 注                          

第一章 中国古代家族史研究の現状と課題
 はじめに
 第一節 第一期―漢代家族史研究をめぐる論争―
 第二節 第二期―戦後中国古代史研究における家族史研究の位置づけ―
 第三節 第三期―簡牘史料の出現と中国古代家族史研究の課題―
 おわりに
 注

第二章 出土簡牘にみえる「室」・「戸」・「同居」をめぐる諸問題と「家族」
 はじめに
 第一節 漢代家族史研究における「同居」についての諸見解
 第二節 『睡虎地秦簡』にみえる「室」・「戸」・「同居」についての諸見解  
 第三節 「室人」・「戸」・「同居」の関係についての再検討
 おわりに
 注

〔補論〕『嶽麓秦簡』(伍)にみえる「同居」-「分異」の検討を兼ねて
 注

第三章 出土簡牘にみえる「家罪」および「公室告」・「非公室告」
    ―秦漢時代における「家族」の居住形態―
 はじめに
 第一節 「公室告」・「非公室告」・「家罪」に関連する史料
 第二節 「公室告」・「非公室告」・「家罪」をめぐる諸学説
 第三節 「非公室告」と「家罪」の規定からみた「家族」の範囲と居住形態
 第四節 「同居」における親・子関係、主人・奴婢関係
 おわりに
 注

第四章 秦・前漢初期の律令にみえる女性戸主
 はじめに
 第一節 女性戸主の存在
 第二節 女性戸主の存在形態とその変化
 第三節 女性戸主による経営
 おわりに
 注

第五章 秦律・漢律にみえる奴婢
    ―国家的身分と社会的身分―              
 はじめに
 第一節 奴婢所有に関する規定―登録・処罰・譲渡・売買―
 第二節 奴婢身分に関する規定―婚姻・解放―
 第三節 家族と奴婢と郷里社会―社会的身分としての奴婢―
 おわりに
 注

第六章 秦漢時代の簡牘にみえる家族関連簿集成稿
 はじめに
 第一節 家族関連簿分類集成
 第二節 家族関連簿をめぐる分析(稿)
 おわりに
 注

結論

あとがき

参考文献一覧

索引


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