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 美学と目的論の体系的統一のためにカント第三批判と反省的主観性

カント第三批判と反省的主観性 美学と目的論の体系的統一のために

A5判 220ページ
価格:3,410円 (消費税:310円)
ISBN978-4-87698-428-2(4-87698-428-X) C3010
奥付の初版発行年月:2001年09月 / 発売日:2001年09月上旬

内容紹介

『判断力批判』(第三批判)は美学と目的論という異質と思える二部門からなる。しかし、両者の体系的統一は困難であり、ヘーゲルのような美学的解釈と、シェリングのような目的論的解釈に二極分裂する傾向が顕著であった。本書は既存の研究を踏まえた上で、美学—目的論の整合的統一を目指して、独自の第三批判の体系的解釈を試みる。


目次

はじめに
凡例
序論
第一章 美的判断と目的論的判断——自然美の目的について——
第一節 美的判断の超越論性について
第二節 美的判断と自然美
第三節 自然美と目的論的判断
第四節 結
第二章 超越論的美学と目的論
第一節 超越論的感性論と超越論的美学
第二節 第三批判における「超越論的」の特質
第三節 超越論的哲学における超越論的美学
第四節 超越論的美学と目的論
第三章 完全性の概念と反省的主観性——第三批判成立史的解釈の限界を超えて——
第一節 マイアー本への書き込みにおける完全性と美の混同
第二節 カント書簡(一七八七年一二月二八/三一日)における完全性と目的論
第三節 超越論的美学における完全性と美の区別
第四節 自然学的目的論における内的自然完全性
第五節 反省的主観性の哲学
第四章 美・善・自然目的の当為と必然性——倫理学の観点における第三批判解釈——
第一節 道徳における当為と必然性
第二節 美的当為と道徳的必然性
第三節 実践的当為と目的論的当為
第四節 結
第五章 美的判断力と目的論的判断力——反省的判断力の超越論的包摂機能を中心として——
第一節 反省的判断力の超越論的包摂機能
第二節 悟性統一と美的超越論的包摂機能
第三節 理性統一と目的論的超越論的包摂機能
第四節 結
第六章 カントにおける反省的超越論的演緯の可能性——自然美と自然目的の客観性を巡る考察——
第一節 超越論的判断力、純粋実践的判断力、反省的判断力
第二節 仮説的理性使用と反省的判断力
第三節 超越論的演緯の課題について
第四節 超越論的趣味批判における反省的超越論的演鐸の可能性
第五節 自然目的論における反省的超越論的演緯の可能性
第七章 自然の技巧性と反省的超越論的主観性——自然美と自然目的の結節点——
第一節 超越論的美学における対象について
第二節 自然美と自然の技巧性
第三節 自然の技巧性とその客観性
第四節 自然の技巧性の仮想的客観性と反省的超越論的主観性
第五節 結
第八章 カントにおける超越論的藝術哲学の可能性——カウルバッハの第三批判解釈を援用して——
第一節 超越論的哲学における三つの観点
第二節 超越論的観点と趣味批判
第三節 超越論的美学における超越論的藝術哲学の可能性
第四節 結
第九章 補論I 崇高と道徳的目的論——第三批判における付録部門の扱いについて——
第一節 超越論的崇高論の諸条件
第二節 道徳的目的論と倫理神学
第三節 結
第一〇章 補論II 道徳的主観性の問題——カントとソポクレスを中心にして——
第一節 カントにおける道徳的主観性
第二節 ソポクレスにおける善意と不幸せ
第三節 結
付 録 『判断力批判』と『第一序論』テクスト成立年表

文 献(欧文/和文)
おわりに
索 引(人名/事項)


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