関西大学東西学術研究所資料集刊47
『華英通語』四種―解題と影印
価格:11,000円 (消費税:1,000円)
ISBN978-4-87354-719-0 C3087
奥付の初版発行年月:2020年03月 / 発売日:2020年04月上旬
『華英通語』の道光版を始めロバート・トームの「華英通用雑話」など貴重な四種を影印し、詳しい解題を付したもの。日中欧言語接触研究の貴重な資料である。
内田 慶市(ウチダ ケイイチ)
内田 慶市(うちだ けいいち)
1951 年福井県生まれ。関西大学外国語学部、大学院東アジア文化研究科教授。
博士(文学)・博士(文化交渉学)。専攻は中国語学、文化交渉学。
主著に『近代における東西言語文化接触の研究』(関西大学出版部、2001)、『文化交渉学と言語接触─中国言語学における周縁からのアプローチ』(関西大学出版部、2010)、『漢訳イソップ集』(ユニウス、2014)、『語言自邇集の研究』(好文出版、2015)、『関西大学長澤文庫蔵琉球官話課本集』(関西大学出版部、2015)、『官話指南の書誌的研究』(好文出版、2016)、『北京官話全編の研究』(全三冊、関西大学出版部、2017-2018)、『古新聖經殘稿外二種 北堂本與滿漢合璧本』(関西大学出版部、2018)、『拝客訓示の研究』(関西大学出版部、2019)などがある。
田野村 忠温(タノムラ タダハル)
田野村 忠温(たのむら ただはる)
1958 年岡山県生まれ。大阪大学大学院文学研究科教授。関西大学東西学術研究所委嘱研究員。京都大学大学院文学研究科博士後期課程(言語学専攻)学修退学。専攻は言語学、日本語学。
著書に『現代日本語の文法Ⅰ─「のだ」の意味と用法─』(和泉書院、1990)、『講座ITと日本語研究4 Rubyによるテキストデータ処理』(明治書院、2012)、編著書に『講座日本語コーパス6 コーパスと日本語学』(朝倉書店、2014)などがある。
最近の論文には「言語研究資料としての近代中国地理文献彙集の信頼性」(『或問』第36号、2019)、「ドイツ国名『独逸』成立の過程とその背景」(『東アジア文化交渉研究』第13 号、2020)、「日本語の呼称の歴史」(『大阪大学大学院文学研究科紀要』第60巻、2020)、「『日本語学』とその関連語」(『国語語彙史の研究 三十九』、2020)などがある。
目次
序
はじめに
解題篇
清国英語事始(内田慶市)
新出資料『華英通語』道光本と中国初期英語学習書の系譜(田野村忠温)
注音の「切」、「合」、小字(田野村忠温)
影印篇
影印詳細目次
『華英通用雑話』(オーストラリア国立図書館蔵)
『華英通語』道光本(大阪大学附属図書館蔵)
『華英通語』咸豊五年本(東北大学附属図書館蔵)
『華英通語』咸豊十年本(ハーバード大学燕京図書館蔵)