銀行家たちのロマン主義 一九世紀フランスの文芸とホモ・エコノミクス
柏木 治:著
四六判 並製
価格:2,750円 (消費税:250円)
ISBN978-4-87354-703-9 C3098
奥付の初版発行年月:2019年03月 / 発売日:2019年03月下旬
価格:2,750円 (消費税:250円)
ISBN978-4-87354-703-9 C3098
奥付の初版発行年月:2019年03月 / 発売日:2019年03月下旬
内容紹介
フランス文芸において「銀行家」がその存在感を増すようになるのは19世紀にはいってからである。自由主義思想と古典派経済学の興隆、産業革命と資本主義経済の発達のなかで社会は「銀行家」の表象をどのように形成していったのか。ロマン主義時代における銀行家たちの現実に照準を合わせ、かれらの文化活動の実相に迫る。
目次
はじめに
第一章 「成り上がり」の世紀と職業意識
第二章 銀行家たちのパリ
第三章 銀行家の躍進とジャン=フレデリック・ペレゴー
第四章 個人主義の相克と自由主義経済
第五章 反個人主義のイデオロギー
第六章 メセナと芸術家意識
第七章 銀行家たちの文化活動とロマン主義
第八章 「金銭」への馴化
第九章 〈むすび〉に代えて
引用文献一覧
あとがき
索引