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小説家、織田作之助

阪大リーブル71
小説家、織田作之助

四六判 380ページ 並製
定価:2,300円+税
ISBN978-4-87259-639-7 C1395
奥付の初版発行年月:2020年01月 / 発売日:2020年01月下旬

内容紹介

昭和初期に活躍し、オダサクと呼ばれ親しまれる織田作之助の、代表作から隠れた名作まで、さまざまな作品を取り上げ、丁寧に読み解く。作之助は無頼派として、流行作家として人気を博しながら、小説表現の可能性を追究しサンプリング、リミックス、オマージュを駆使した実験小説家でもあった。作家は「何を」「いかに」語ったのか。「『夫婦善哉』を書いた大阪の作家」という範疇にとどまらないオダサク作品の魅力を伝える。

著者プロフィール

斎藤 理生(サイトウ マサオ)

1975年生。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)(大阪大学、2004年)。群馬大学教育学部講師、同准教授を経て、2014年4月より大阪大学大学院文学研究科准教授。専攻は日本近現代文学

【主著】
『新世紀 太宰治』(共編著、双文社出版、2009年)
『太宰治の小説の〈笑い〉』(双文社出版、2013年)
「織田作之助全集未収録資料紹介(一)~(三)」(「阪大近代文学研究」2017~2019年)
「新発掘・坂口安吾「復員」とその背景」(「新潮」2018年4月)

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序章  織田作之助とは誰か

I 代表作を読む―形式の工夫
第1章 「系譜小説」と語りの方法『夫婦善哉』― 『夫婦善哉』
第2章 敗戦大阪の風景と戦中戦後の連続性―『世相』
第3章 方法としての坂田三吉―「可能性の文学」

II 作之助の〈器用仕事〉―先行作品の換骨奪胎
第1章 『近代大阪』のサンプリング―「馬地獄」
第2章 笑い話のリミックス―『人情噺』『俄法師』『異郷』
第3章 オマージュとしての一人称―『天衣無縫』『勧善懲悪』
第4章 大阪・脱線・嘘―『アド・バルーン』

III 新聞小説での試み―エンタメ×実験
第1章 銃後の大阪―「大阪新聞」と『清楚』
第2章 戦時下の新聞小説への諷刺―「産業経済新聞」と『十五夜物語』
第3章 記事・広告との化学反応/新聞小説の小説―「京都日日新聞」と『それでも私は行く』
第4章 復員兵と闇市―「大阪日日新聞」と『夜光虫』
第5章 先鋭化する実験―「読売新聞」と『土曜夫人』

終章 作之助没後の世界で―1947年前後の〈小説の面白さ〉

凡例・参考文献


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