アリスのことば学 不思議の国のプリズム
価格:2,200円 (消費税:200円)
ISBN978-4-87259-499-7 C1080
奥付の初版発行年月:2015年03月 / 発売日:2015年03月中旬
出版後150年たつ今なお世界中の人々を魅了する『不思議の国のアリス』にこめられた遊び心や面白さを、ことばにこだわって読み解く。また、細かい語法や表現を虫眼鏡でじっとみる「虫の目」、鳥瞰図から大きな構図や仕掛けをみる「鳥の目」、時代の流れをこえてあせない魅力をみる「魚の目」といった多様な視点から迫るコラムも多数掲載し、ことば学というプリズムを通して、原著のことばと論理の多彩な輝きをとらえる。
稲木 昭子(イナキ アキコ)
追手門学院大学名誉教授
兵庫県生まれ。大阪大学文学部卒業、同文学部研究科修士課程修了、同文学部助手を経て、現在に至る。
共著:『アリスの英語―不思議の国のことば学―』(研究社出版 1991)、『アリスの英語2―鏡の国のことば学―』(研究社出版 1994)、『コンピュータの向こうのアリスの国』(英宝社 2002)、『謎解き「アリス物語」―不思議の国と鏡の国へ』(PHP研究所 2010)など。
沖田 知子(オキタ トモコ)
大阪大学教授
兵庫県生まれ。大阪大学文学部卒業、同文学部研究科修士課程修了、同文学部助手を経て、現在に至る。
共著:『アリスの英語―不思議の国のことば学―』(研究社出版 1991)、『アリスの英語2―鏡の国のことば学―』(研究社出版 1994)、『コンピュータの向こうのアリスの国』(英宝社 2002)、『謎解き「アリス物語」―不思議の国と鏡の国へ』(PHP研究所 2010)など。
目次
『不思議の国のアリス』巻頭詩
プロローグ
第1章 地下の国へ
第2章 4×5=12?!―数字のマジック
第3章 ネズミの尾の上話―ねじれていく話
第4章 ぶっ飛ビル―ドタバタのメタ世界
第5章 おまえは誰じゃ?/おまえは大蛇!―かみあわない話
第6章 トンでもない豚児―変身話
第7章 おかしな茶会―ないのにあるとすます
第8章 白を赤に―問答無用
第9章 ニセ海亀の学校―しゃれ満艦飾
第10章 イセ海老のダンス―パロディ詩
第11章 ミセ掛けの裁判―ねばならぬなら、ねばならぬ
第12章 夢からさめて
エピローグ
あとがき
使用テキスト
参考文献
コラム 虫の目
①自分の足にプレゼント
②かけ算でチェック 4×5=12?!
③私は誰?
④itが指すもの
⑤少女は大蛇か
⑥豚児の変身
⑦ネコはイヌか
⑧ネコつかぬニヤ
⑨meaningとsaying
⑩トリックのレトリック
⑪もっとわかりやすく言えば
⑫選びようのない選言
⑬ニセ海亀誕生
⑭グリフォンのことば
⑮海の学校の教科
⑯所有のずれ
⑰何を指すのか?
コラム 鳥の目
①筒形望遠鏡
②不思議語
③キャロル登場
④登場人物の表記
⑤downの落し所
⑥メタ言語の世界
⑦ノックの意味
⑧時間/時漢潰し
⑨お代り
⑩ないのにあると
⑪「らしくあれ」
⑫全部間違えたら
⑬「ミセ掛け裁判」裁判
⑭アリスの伸び縮み
コラム 魚の目
①「不思議」のテキスト
②尾の上話―5番目の曲がり目
③ナンセンスとノンセンス