中国の農村演劇 伝統と革命
大野 陽介:著
A5判 336ページ
価格:5,940円 (消費税:540円)
ISBN978-4-86283-349-5 C3074
奥付の初版発行年月:2023年02月 / 発売日:2023年02月中旬
価格:5,940円 (消費税:540円)
ISBN978-4-86283-349-5 C3074
奥付の初版発行年月:2023年02月 / 発売日:2023年02月中旬
内容紹介
中国において伝統劇は娯楽・情報伝達の手段であり、宗教活動とも密接な関わりがあった。伝統劇が改革され政治性が最優先された中華人民共和国建国後、農村劇団と伝統劇はいかに変容したのか。
著者プロフィール
大野 陽介(オオノ ヨウスケ)
1975年生まれ。大阪公立大学等非常勤講師。大阪市立大学大学院単位取得退学。「中国農村における伝統劇の現代化について─建国後から文革期までを中心に」で同大学院から博士(文学)授与。専攻は中国演劇。
主な論文に「民国期における秧歌劇改革とその作劇術」(『野草』第108号、中国文芸研究会、2022年)、「豫劇『朝陽溝』の作劇術─大躍進期の現代物にみる家族の物語とその変容」(中国モダニズム研究会編『夜の華─中国モダニズム研究会論集』(中国文庫、2021年)などがある。
目次
はじめに
凡例
序章 農村劇団の一年 ─清末から民国期を中心に─
第1部 建国後の農村劇団にみる上演活動
第1章 建国以前の劇団による商業上演
第2章 建国後の伝統劇コンクール
第3章 雑誌『劇本農村版』の刊行
第4章 農村劇団にみる演出制と名角制
第5章 農村劇団と幕表制
第6章 文化大革命時期の農村劇団
第2部 建国後の現代物の新作にみられる作劇術 ─農村の現代を描く試み─
第1章 民国期における秧歌劇の改革とその作劇術
第2章 秦腔「劉巧児告状」から評劇「劉巧児」へ
第3章 豫劇「朝陽溝」に映された家族関係
第4章 模範劇「沙家浜」とその作劇術
第5章 “紅嫂”作品の成立とその女性像
補論 文革後における“紅嫂”物語の変容
終章
参考文献一覧
あとがき
初出一覧
人名索引