パブリック・サービス・ロジック 公共サービスの提供とサービス・マネジメント
価格:4,730円 (消費税:430円)
ISBN978-4-86283-347-1 C3031
奥付の初版発行年月:2023年03月 / 発売日:2023年02月中旬
公共サービス改革の基礎として、公共サービス提供のための価値創造の柱となる新たなフレームワークを提示し、価値創造プロセスにおけるサービス管理者・スタッフ・住民・サービス利用者の役割を探求する
石原 俊彦(イシハラ トシヒコ)
1960年生まれ。1989年3月関西学院大学大学院商学研究科博士課程後期課程単位取得満期退学。同年公認会計士登録(登録番号9922)。2005年4月から関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科教授(現在に至る)、2008年4月から同大学大学院経営戦略研究科博士課程後期課程指導教授(現在に至る)。博士(商学)関西学院大学。英国勅許公共財務会計士(日本人第1号)。
[単著]
『監査意見形成の基礎』中央経済社、1995年
(1996年第24回日本公認会計士協会学術賞受賞)。
『リスク・アプローチ監査論』中央経済社、1998年
(1998年第12回日本内部監査協会青木賞受賞)。
『地方自治体の事業評価と発生主義会計』中央経済社、1999年。
『CIPFA英国勅許公共財務会計協会』関西学院大学出版会、2009年。
松尾 亮爾(マツオ リョウジ)
関西学院大学専門職大学院経営戦略研究科准教授(実務家教員)
熊本県企画振興部デジタル戦略推進課審議員兼システム改革課審議員
博士(先端マネジメント)関西学院大学
関西学院大学価値共創研究センター副長
目次
Public Service Logic
Routledge Critical Studies in Public Management
Public Service Logic
図表一覧
著者について
略語表
謝 辞
訳出にあたって統一した用語
1 公共サービス提供の改革──成功と失敗
1.1 はじめに
1.2 過去の影
1.3 現代のPAMの理論的根拠─欠陥のあるアプローチ?
1.4 公共サービス改革Ⅰ──効率性と有効性
1.5 公共サービス改革Ⅱ──公共サービスの提供における住民参加と住民参画の向上
1.6 公共サービス改革Ⅲ──結論
2 サービス・マネジメントとマーケティングの基礎
2.1 サービス・マネジメントとマーケティング(SMM)理論の進展
2.2 従来のSMMフレームワークへの挑戦
2.3 サービス・ロジック
2.4 デジタルとスマートテクノロジーの影響
2.5 結論
3 パブリック・サービス・ロジックの進展 Ⅰ
3.1 現代社会における公共サービスの提供とマネジメント
3.2 パブリック・サービス・ロジックと公共政策
3.3 パブリック・サービス・エコシステムとパブリック・サービス・ロジック
3.4 公共サービスの生産──SMMの視点から
3.5 結論──パブリック・サービス・ロジックと公共サービスの生産
4 パブリック・サービス・ロジックの進展 Ⅱ
4.1 公共サービスの生産および利用/消費における価値の次元
4.2 公共サービスの生産・利用と価値創造
4.3 公共サービスの価値創造における3要因モデル
4.4 PSLの統合
4.5 価値創造の失敗と価値共創の失敗
4.6 PSLに対するデジタルとスマートテクノロジーの影響
5 パブリック・サービス・エコシステム
5.1 パブリック・サービス・エコシステム
5.2 プロセスとしてのパブリック・サービス・エコシステム
5.3 パブリック・サービス・エコシステムにおける価値創造と生産
5.4 統合例──実践におけるパブリック・サービス・エコシステム
6 パブリック・サービス・ロジックの示唆 Ⅰ
6.1 PSLと公共政策
6.2 PSLとサプライサイド(ⅰ)──公共サービスの提供における価値創造の前提条件
6.3 サービスデザインとコ・デザイン
6.4 中間結論──公共サービスのプレ・プロダクション(事前準備)、デザイン、コ・デザインにおける公共サービス管理者にとっての重要な課題
6.5 PSLとサプライサイド(ⅱ)──公共サービス機関による公共サービスの提供の生産性と価値創造
6.6 PSLとサプライサイド(ⅲ)──公共サービス機関による公共サービス提供のコ・プロダクションと価値創造
7 パブリック・サービス・ロジックの示唆 Ⅱ
7.1 公共サービスの経験、サービス利用者の満足度と幸福度、公共サービスのアウトカム
7.2 PSLとディマンドサイド──公共サービス利用者の人生における価値創造
7.3 公共サービスの生産と消費の統合
7.4 PSLの実践─3つの事例
8 結論と今後の課題
8.1 結論──PSLとその理論、研究、政策、実践への示唆
8.2 PSLの将来展望──研究課題
監訳者あとがき
索 引