KGUP série 社会文化理論研究
ポケモンGOの社会学 フィールドワーク×観光×デジタル空間
価格:3,960円 (消費税:360円)
ISBN978-4-86283-340-2 C3036
奥付の初版発行年月:2022年06月 / 発売日:2022年06月下旬
ポケモンGOが目指すのは、Metaが提唱する没入型メタバースとは違い、現実世界とデジタルの世界を接続するタイプの接続型のメタバースである。ポケモンGOはその世界への導入となるか?
圓田 浩二(マルタ コウジ)
1969年兵庫県姫路市生まれ
関西学院大学大学院社会学研究科修了(社会学博士)
現職:沖縄大学経法商学部教授
専門:地域社会学、観光社会学、文化社会学、社会調査法
主な著書
単著
『誰が誰に何を売るのか——援助交際にみる性・愛・コミュニケーション』関西学院大学出版会、2001年
『援交少女とロリコン男——ロリコン化する日本社会』(新書y)洋泉社、2006年
共著
『社会学的フィールドワーク』 世界思想社、2004年
『構造的差別のソシオグラフィ──社会を書く/差別を解く』世界思想社、2006年
『共同研究 ポルノグラフィー』平凡社、2011年
『米軍基地文化』新曜社、2014年
『質的調査の方法[第3版]——都市・文化・メディアの感じ方』法律文化社、2022年
目次
はじめに
第一章 現代社会における時間と空間、場所
1 現代社会における時間と空間の圧縮とデジタル空間の誕生
2 時間と空間とは何なのか?
3 場所とは何か?
4 文化の生成における時間と空間の社会理論
第二章 現代社会における表象理論の構築
1 問題の所在
2 ポルノグラフィー理論の展開
3 ポルノグラフィー理論における「ネイキッド」と「ヌード」
4 現代社会における表象理論に向けて
第三章 ポケモンGOはなぜ社会現象を生み出せたのか?
1 ポケモンGOって何?
2 ポケモンGOとは?
3 社会現象としての「ポケゴー」の分析
4 社会現象としてのポケモンGO
5 ポケモンGOの社会学的可能性
第四章 「歩く」ことの復権
1 問題の所在
2 「歩く」ことの社会学的意味
3 ポケモンGOで「歩く」ことの戦術性
4 「歩く」ことの復権と風景を作ること
第五章 ポケモンGOパーク「横浜」にみる地域振興の可能性
1 問題の所在
2 ポケモンGOパーク「横浜」の仕組み
3 「横浜みなとみらい21」という場所とイベント「ピカチュウ大量発生チュウ!」
4 ポケモンGOパークの変容
5 ポケモンGOパークの成功と社会学的課題
第六章
誰が、いつ、どこで、どのように、何のために、ポケモンGOで遊んでいるのか?
1 問題の所在
2 ポケモンGOトレーナーのインタビュー調査とその結果分析
3 トレーナーの類型化
4 モンスター化する世界
第七章
ポケモンGO大規模イベントで地域興しや観光誘致は可能か
1 問題の所在
2 ポケモンGOと地域イベント
3 ポケモンGO大規模イベントに関するフィールド調査
4 ポケモンGOで地域興しや観光誘致は可能か
第八章 拡張現実技術とメタバースの可能性
1 ポケモンGOにおけるAR技術
2 AR技術
3 仮想現実と拡張現実
4 多元的な現実論で考える
5 AR技術とVR技術からメタバースへ
6 ポケモンGOからメタバースへ
第九章 COVID-19禍におけるポケモンGOの変容
1 問題の所在
2 COVID-19がポケモンGOにもたらしたマイナス要素
3 コロナ禍でのポケモンGOの仕様変更
4 COVID-19禍におけるポケモンGO
参考文献/参考URL
あとがき