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 「アウシュヴィッツ以後」の啓蒙アドルノの教育思想

アドルノの教育思想 「アウシュヴィッツ以後」の啓蒙

A5判 240ページ
定価:3,000円+税
ISBN978-4-86283-291-7 C3037
奥付の初版発行年月:2019年10月 / 発売日:2019年10月中旬

内容紹介

「アウシュヴィッツ再来の回避」を出発点とし「多様なものの共生」というユートピア理念のもと語られたアドルノの教育論。啓蒙的教育観とは異なる彼の教育思想の特徴を明らかにする。

著者プロフィール

白銀 樹(シロカネ ナツキ)

1973年広島県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業、広島大学大学院教育学研究科博士課程後期単位取得退学。広島大学助手、広島文化短期大学講師、広島文化学園大学准教授を経て、現在、関西学院大学教職教育研究センター教授。博士(教育学)。主要論文として、「道徳教育における自律という課題アドルノにおける道徳哲学と教育」(教育哲学会『教育哲学研究』第112号)、「アドルノの教育思想自然と啓蒙の概念をめぐって」(教育思想史学会『近代教育フォーラム』第26号)、「ポスト・トゥルース時代の教育的関係アドルノの政治教育論から」(坂越正樹監修、丸山恭司・山名淳編『教育的関係の解釈学』福村出版所収)など。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

凡例
序章 問題関心と研究の課題
第1節 問題関心 ──啓蒙と教育の現在 
第2節 研究の対象と目的 
第3節 先行研究の動向 
第4節 研究の手法と展開 
第1章 教育論者としてのアドルノ
第1節 生い立ちと亡命期の社会批判 
第2節 戦後ドイツの民主化と教育への関心 
第3節 教育論者としてのアドルノ 
第2章 アドルノ教育論の問題意識 ──自我形成をめぐる社会批判と教育
第1節 アドルノ教育論における社会心理学的批判 
第2節 「脆弱な自我」という問題 
第3節 「強靭な自我」への期待 
第4節 自我形成のアポリア 
第5節 「自我の脆弱化」を回避するための教育 
第3章 自律への教育
第1節 自律概念のアポリア 
第2節 啓蒙に対するアドルノの批判と期待 
第3節 啓蒙としての教育 
第4節 カント道徳哲学に対するアドルノの批判 
第5節 アドルノの道徳哲学 
第6節 他律を回避する知的営為としての自律と教育 
第4章 経験への教育
第1節 主体と客体の「不透明な間」の経験 
第2節 社会批判と自己省察における経験 
第3節 文化産業の中での経験 ──テレビ・メディア批判を手がかりとして 
第4節 西洋近代芸術としての音楽の経験とその教育 
第5節 子どもの経験の可能性 
第5章 自己形成の時間意識 ──人間形成における自律と経験の意味
第1節 Bildung概念とその時間意識の問題圏 
第2節 人間形成をめぐる時間意識の変容 
第3節 絶対的モデルネの時間意識 
第4節 叙事詩的時間意識とその人間形成論的射程 
第5節 自律と経験による自己形成の可能性 
結章 アドルノの教育思想
第1節 総括 ──自律と経験による自己形成のための教育 
第2節 アドルノの教育思想 
あとがき 
主要参考文献 
索引


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