土の自然史 食料・生命・環境
価格:3,300円 (消費税:300円)
ISBN978-4-8329-9731-8(4-8329-9731-9) C3040
奥付の初版発行年月:1998年04月 / 発売日:1998年04月下旬
土の科学は,19世紀に農学・林学の一分野として発展してきた.そして今や,それはかつてないほど幅広くなり,大気圏の科学や工学あるいは環境科学の関連分野と新しいネットワークを形成しながら急速に展開しつつある.19人の第一線の研究者が,さまざまな視点から土の科学を語る.
佐久間 敏雄(サクマ トシオ)
北海道大学名誉教授
梅田 安治(ウメダ ヤスハル)
北海道大学名誉教授
上記内容は本書刊行時のものです。
目次
第Ⅰ部 土を科学する—土の科学を築いた人々(佐久間敏雄)
第Ⅱ部 土の分類学—土を分ける
第 1章 土のなりたち(和田信一郎)
第 2章 世界の土,日本の土(谷山一郎・大塚紘雄)
第Ⅲ部 土と農業—農業の基盤としての土
第 1章 土と植物(波多野隆介)
第 2章 土をつくる動物(渡辺弘之)
第 3章 焼畑・移動耕作の秘密—アフリカ・サバンナ帯を例として(荒木 茂)
第 4章 人為による土の変化—はてしのない戦い(佐久間敏雄)
第 5章 乾燥地農業のアキレス腱—塩漬けの土(松本 聰)
第 6章 土の保全—持続可能な農業の基盤(長澤徹明)
第 7章 農耕地の耕うん(高井宗宏・端 俊一)
第 8章 水田—環境と農業の調和(関矢信一郎)
第Ⅳ部 土と人間—生活の場としての土
第 1章 生活者のための国土計画(佐久間敏雄)
第 2章 地盤—揺らぐ大地・沈下する大地(三田地利之)
第 3章 崖崩れの脅威とその対応(新谷 融)
第Ⅴ部 土の健康—より良い環境のために
第 1章 土は生化学的廃棄物処理場(木村真人)
第 2章 母なる大地(袴田共之)
第 3章 フィルタとしての土—地下水を汚染から守る関所(中野政詩)
第 4章 土壌圏と大気圏(陽 捷行)
第 5章 土は人間・環境系の「要」(佐久間敏雄)