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 カリバチの社会はいかに進化したかアシナガバチ一億年のドラマ

アシナガバチ一億年のドラマ カリバチの社会はいかに進化したか

四六判 316ページ
価格:3,080円 (消費税:280円)
ISBN978-4-8329-7311-4(4-8329-7311-8) C1045
奥付の初版発行年月:2001年08月 / 発売日:2001年08月下旬

内容紹介

ギャンブル仮説か? 3/4仮説か? あるいは協同的多雌性仮説か? 日本をはじめ,東南アジア,オーストラリア,ブラジルなどにおける広範な調査に,最新の視点を取り入れて,カリバチにおける社会進化の道すじを解りやすく紹介.1億年をかけたイノベーションの謎に迫る.

著者プロフィール

山根 爽一(ヤマネ ソウイチ)

茨城大学教育学部教授.理学博士.
主要著書:
フタモンアシナガバチ (文一総合出版,1986)
チビアシナガバチの社会 (共著,東海大学出版会,1989)
スマトラの自然と人々 (共著,八坂書房,1992)
昆虫の社会進化—ハチの比較社会学 (共編著,博品社,1993)

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

第 1章  子育ての技術革新—社会生活への長い道のり
      1  カリバチとハナバチ
      2  植物食から寄生生活へ
      3  他人のすみかを借用する—巣作りの起源
      4  自分で巣をつくる—建築家の誕生
      5  狩りに先立って産卵する—空室産卵

第 2章  独居と社会生活の接点を探る—ハラボソバチの社会
      1  熱帯アジアの隠遁生活者
      2  忍耐のいる行動観察
      3  メリイヒメハラボソバチのルーズな社会
      4  母巣で働いてから独立する娘たち
      5  ハラボソバチは真社会性といえるか

第 3章  個人主義か集団主義か—独立創設するアシナガバチ
      1  独立創設と巣分かれ創設
      2  温帯のアシナガバチの生活史
      3  複数のメスによる巣作り—多雌創設
      4  債権交代で延命するチビアシナガバチのコロニー
      5  巣を分割するオーストラリアのチビアシナガバチ
      6  独力で創設するか,集団に加わるか

第 4章  コロニーの巨大化—巣分かれ創設するアシナガバチ
      1  アシナガバチ類の巣分かれ創設
      2  旧世界のチビアシナガバチの生活
      3  南米で分化したエピポナ類
      4  巣分かれ創設はいかに進化したか
      5  巣分かれ創設と表裏一体の多女王制

第 5章  カースト分化—社会組織の完成度の指標
      1  カーストの違いは,まず行動にあらわれる
      2  カースト間の形態的分化
      3  カースト分化の様相とその意味

第 6章  建築技術のイノベーション—構造の多様性と進化
      1  ハチの巣は魅惑のかたまり
      2  ハラボソバチの巣のみごとな分化
      3  細い柄で吊り下げ,「化学の鍵」をかける
      4  住居の育児環境を快適に保つ
      5  巣材と建築技術は社会進化を左右する

第 7章  カリバチの社会はいかに進化したか
      1  社会進化の古典的仮説—栄養交換説
      2  子をつくらずに自分の性質を伝える—血縁選択理論
      3  みんなで集まれば怖くない—協同的多雌性仮説
      4  どの身のふり方が有利か—ギャンブル仮説
      5  異世代社会と同世代社会—社会進化の道すじ


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