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フィンランドの樹木と人の人類学死者のカルシッコ

楡文叢書6
死者のカルシッコ フィンランドの樹木と人の人類学

四六判 244ページ 上製
価格:6,380円 (消費税:580円)
ISBN978-4-8329-6892-9 C3039
奥付の初版発行年月:2023年12月 / 発売日:2023年11月下旬

内容紹介

「死者の印」をもつ樹木、死者のカルシッコはフィンランドのサヴォ地方を中心にかつて盛んに作られた。風習が終わりつつある今、「エラマ(生)」をキーワードに、カルシッコとともに生きる家族の想いと暮らしを描く。

著者プロフィール

田中 佑実(タナカ ユミ)

田中 佑実(タナカ ユミ)
1992年 長崎県長崎市生まれ
佐賀大学文化教育学部学士課程修了;ユヴァスキュラ大学留学 学士(国際文化)
佐賀大学大学院地域デザイン研究科修士課程修了、修士(地域デザイン)
北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了;ヘルシンキ大学留学.博士(文学)
現在 北海道大学大学院文学研究院文化人類学研究室助教
日本国際文化学会 第13回平野健一郎賞受賞
〈主要著作〉
「コラム6 生をともにする」『生きる智慧はフィールドで学んだ:現代人類学入門』(山口未花子/ケイトリン・コーカー/小田博志著)ナカニシヤ出版、148-149、2023年.
「1900年パリ万博のリュイユラグにみるフィンランドの選択:芸術家アクセリ・ガッレン=カッレラに着目して」『インターカルチュラル』21:176-191、2023.
「フィンランドの死者のカルシッコ:風習の形成、変化、現在」『北方人文研究』15:43-61、2022.
「立ち枯れの木が語るナショナル・アイデンティティ:フィンランドのナショナル・ロマンティシズムにおける風景画」『インターカルチュラル』18:102-116、2020.

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに
序章

第1章 ユーカ
 第1節 ユーカまでの道のり
 第2節 北カレリア地方 ユーカ
 第3節 カルシッコと繋がる家族
 第4節 家族と繋がる樹木
 第5節 家族と繋がる死者
 第6節 家族と繋がる人々

第2章 木材としての樹木
 第1節 産業と農業の発展
 第2節 暮らしの中の林業
 第3節 世代を超えて

第3章 魂から生へ
 第1節 エラマを語る
 第2節 尊敬とケア
 第3節 死と死者とともに

終章

付録1 「超自然的」ガーディアン ハルティア
付録2 樹木と人の物語 SKSのアーカイブ資料から

あとがき
謝辞
参照文献


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