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台湾原住民セデックと技術復興の民族誌山地のポスト・トライバルアート

北大アイヌ・先住民研究センター叢書4
山地のポスト・トライバルアート 台湾原住民セデックと技術復興の民族誌

A5判 332ページ 上製
価格:7,480円 (消費税:680円)
ISBN978-4-8329-6868-4 C3036
奥付の初版発行年月:2021年05月 / 発売日:2021年06月下旬

内容紹介

「織り」の技術的実践の民族誌

台湾原住民セデックの「織り」とそれに深く関わる諸技術実践に関する民族誌。素材・道具・身体およびそれらの変容も視野にいれ、国家の文化政策に密接に関係しながらも、「消滅から復興へ」という語りに回収されない、より複雑で変化の可能性に開かれた技術的営みを描き出す。

著者プロフィール

田本 はる菜(タモト ハルナ)

1984年生まれ、沖縄県育ち。
2018年筑波大学大学院人文社会科学研究科博士課程修了。博士(文学)。
専門は文化人類学、クラフト研究、台湾研究。
現在、北海道大学アイヌ・先住民研究センター特任助教。

■著書
『モノとメディアの人類学』ナカニシヤ出版、2021年(分担執筆)
『マルチグラフト 人類学的感性を移植する』集広舎、2020年(分担執筆)

■主な論文
「手工芸開発を出入りする 台湾原住民と織物支援をめぐる協調、対立、無関心」『アイヌ・先住民研究』1号、2021年
「原住民文化産業の地域的展開 族群を超えた協働に注目して」『台湾原住民研究』23号、2019年
「『原住民工芸』の表象と制作をめぐる一考察 台湾原住民の織物復興を事例に」『史学』81巻3号、2012年
など

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

まえがき
凡 例

序 章
 1 はじめに
 2 問題の所在
 3 本書の構成
 4 調査について

第1章 台湾原住民、芸術、制度
 1 台湾原住民という人々
 2 「原住民芸術」と制度的関心
 おわりに

第2章 セデックとその集落
 1 セデックという人々
 2 「山の人」としてのセデック
 3 集落の現在
 おわりに

第3章 山地へ広がる織り
 1 織りの環境
 2 素材、道具、身体
 3 社会的技術としての織り
 4 技術移転をめぐる過去
 おわりに

第4章 文化政策と制作現場
 1 文化振興策の浸透
 2 取り換えられる織り機
 3 能力と価値を可視化する
 4 文化政策との交わりの多様性
 おわりに

第5章 実演される技術
 1 祭儀・歌舞の実演と集落
 2 一時的な仕事としてのツーリズム
 3 祭儀の復興とガヤ
 4 歌舞を受け渡す
 おわりに

終 章


参考文献
あとがき
索 引


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