スポーツ経済学
価格:2,640円 (消費税:240円)
ISBN978-4-8329-6754-0 C3033
奥付の初版発行年月:2011年03月 / 発売日:2011年03月下旬
スポーツ系社会科学の授業の主流はスポーツマネージメントであり,経営学・マーケティング・ファイナンス・リスク管理・法務・会計学・経済学など,広い分野からなりたっている。初め経済学の分析手法を学んだ後で,具体的事例で理解することで,スポーツマネージメントに必要な経済学とファイナンスを学ぶ。
里麻 克彦(サトマ カツヒコ)
大阪学院大学経済学部教授。1955年生まれ。名古屋市立大学大学院経済学研究科博士課程単位修得退学。
著作 『入門 国際金融工学』(中央経済社),『金融経済論』(税務経理協会),『金融・為替と価格・投資』(多賀出版)
目次
序章 スポーツを経済学で考える
第1章 価格の決まり方
商品を作るための費用と平均費用,限界費用―生産者の理論/どのように価格は決まるか-価格の理論/利潤を最大にるすために-市場の理論(1)
第2章 スポーツとミクロ経済学
競泳用水着レーザーレーサーはなぜ高いか-市場の理論(2)/消費者の好み,価格の変化と購入量の関係-弾力性/生産者の競争,価格の設定と利益の計算-弾力性と市場
第3章 ゲームの理論と戦略
牛丼・ハンバーガー戦争-ゲーム入門/誰かの利益はだれかの損失から-ゼロサムゲーム,最悪の損害を最小にするには-ミニマックス原理/確率を考えて相手に勝つ-混合戦略
第4章 ゲームと勝負に勝つために
講義かサボリか,男と女のデート戦略-非協力ゲーム/PKで得点するためには,PKで失点を防ぐには-混合戦略/変化球ピッチャーからヒットを打つために-ミニマックスゲーム
第5章 統計学とスポーツ
データの特質をつかむ-記述統計と推測統計/野球選手の不確実なヒット予測-平均,標準偏差,信頼区間/相撲の八百長の話-データ分析
第6章 野球と統計学・セイバーメトリックスで勝つ
最優秀選手は,安価で優秀な選手はだれか-いくつかの統計メジャー/サインはだれが出すか,得点確率と作戦-セイバーメトリックス(1)/バントかヒットか,盗塁か待てか-セイバーメトリックス(2)
第7章 選手を高く買うか,安く買うか
有望な選手を見つけ,安く買って高く売る-先物取引の理論/投資物件を比較する-金融論の基礎/現在の価値と将来の価値を比較する-投資理論(1)
第8章 スポーツ選手のスカウトとトレードの金銭評価
球団収入とキャッシュフロー-投資理論(2)/どれだけ勝てば,打てば,移籍金は合理的か-予想収益と割引価値評価/投資物件としてのスポーツ選手-リアルオプション
参考文献