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治安法下の皇民化教育朝鮮植民地統治法の研究

朝鮮植民地統治法の研究 治安法下の皇民化教育

A5判 306ページ
価格:5,280円 (消費税:480円)
ISBN978-4-8329-5351-2(4-8329-5351-6) C3032
奥付の初版発行年月:1989年08月 / 発売日:1989年08月下旬

内容紹介

植民地治安法を背景に皇民化教育を強行した 「朝鮮教育令」 の変遷過程を,実証的に究明する労作.帝国憲法すら適用されなかった日本による朝鮮統治の犯罪性を明らかにし,侵略や植民地支配という歴史的事実すら風化しつつある現代日本のアジア認識を鋭く問う.

著者プロフィール

鈴木敬夫(スズキ ケイフ)

1938年,朝鮮・元山に生まれる.
1966年,専修大学大学院法学研究科私法学専攻博士課程修了.
1982年,大韓民国・高麗大学校大学院博士課程法学科修了.
札幌学院大学法学部教授.法学博士.
主要著書:
法学序説 (鳳舎,1968)
ラートブルッフ・魔笛の刑法 (鳳舎,1977)
現代社会と法 (共著,中央書房,1981)
現代韓国・台湾における法哲学 (編訳,成文堂,1981)
現代韓国の法思想 (編訳,成文堂,1982)
現代韓国の憲法理論 (編訳,成文堂,1984)
現代韓国の基本権論 (編訳,成文堂,1985)
法哲学序説 (成文堂,1988)
現代中国の法思想 (編訳,成文堂,1989)

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

緒  論—前事不忘,後事之師

第 1章  植民地教育扶植前史
第 1節  統監府下の治安法
第 2節  「朝鮮ニ施行スヘキ法令ニ関スル件」と帝国憲法
第 3節  「併合」前後における教育支配
第 4節  反日義兵闘争の蜂起

第 2章  武断政治と「勅語」教育
第 1節  「武断政治」下の治安法
第 2節  第一次「朝鮮教育令」下における「忠良ナル国民」の育成
第 3節  「勅語」教育扶植と三・一民族独立運動

第 3章  文化政治と「内鮮一体」化教育
第 1節  「文化政治」下の治安法
第 2節  第二次「朝鮮教育令」下における「国語」教育の展開
第 3節  植民地教育扶植と抗日学生運動—光州学生独立運動の蜂起

第 4章  朝鮮兵站基地と「皇民」化教育
第 1節  「兵站基地」下の治安法
第 2節  第三次「朝鮮教育令」下における「忠良ナル皇国臣民」の育成

第 5章  太平洋戦争と「決戦」教育
第 1節  太平洋戦争下の治安法
第 2節  第四次「朝鮮教育令」下の「決戦」教育

結論—朝鮮語学会事件と尾高朝雄「道義朝鮮と徴兵制度」論などにふれて


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